断熱材の話

 今回は、断熱材の話です。

 断熱材や気密材は、どんな素材で作られているのでしょうか。
基本的に断熱材は、空気を閉じ込めて移動させにくい素材が選ばれます。空気は、
暖めにくく冷めにくい性質があり、断熱材の中に空気を閉じ込めて、移動させない
ことで断熱性能が得られます。

 氷や雪は、冷輻射で長期間の住まいには適さないと前にもお話ましたが、快適性
が求められる住宅には、冷輻射を起こさない断熱材が必要になります。昔の人々が
内部が中空のカヤやアシを住宅に使用したのは、素材の中に空気層のある植物の快適性
に気が付いていたからでしょう。
 
 我が国の住宅で最も多く使用されている断熱材は、グラスウールです。これは、
ガラス繊維を断熱材にしたもので、セーターのように空気を繊維に絡まぜて空気が
流れにくくした断熱材です。このような断熱材を繊維系断熱材と言います。
繊維系断熱材には、ロックウールやセルローズファイバー等があります。

 その対極にあるのが科学系断熱材とも呼ばれるので、スチレンやウレタンの化物質
の発泡させた気泡を封じ込め、その気泡の空気を断熱材として活用するものです。
(弊社が使用しているのは主に科学系の断熱材で外貼り断熱工法に最も適し
ている押出し法ポリスチレンフォーム保温板です。)


前にもお話しましたが断熱材は、空気を閉じ込め移動させない素材が適している。
ここが大事なところです。

今回はここまでです。
では次回つづく・・・
2013.06.16:m-seino:[清野 光芳/レポート集]

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