居久根のお話
今回は、居久根(屋敷林)の話です。
本日、石巻の地鎮祭でお会いしました神主さんからお聞きしたお話です。
「矢本・石巻では、今回の震災で住宅だけでなくの居久根(屋敷林)を失った方多く
いらっしゃいます。
風の強い日は、土や砂ぼこりを舞い上げて黄色い風が物凄い勢いで吹いてくるそうで
皆さん大変ご苦労なさっていますよ。」
こんなお話でした。
たしかに、去年復興工事でお世話になりました仙台市沿岸部の方のお屋敷も居久根
がなくなったため工事中も強風で苦労したのお覚えています。
屋敷林とは、どの様な役割を果たしているのでしょう。
単純に防風林としてだけでなく下記ような役割も担っていたのです。
屋敷林は、伝統手的な集落で住宅の周りに設けられたもので、防風だけでなく
防雪・遮光・燃料・肥料の調達などにも役立てられているそです。
居久根とは、宮城・福島・山形・秋田の平野部で屋敷の周りに設けられた大型の屋敷林
ことで建物外皮の断熱気密性能の確保が困難であった時代における優れた知恵だったのでしょう。
ここ最近風が強い日が多く思います。居久根のような屋敷林が設けられていれば
平野部の方々は、だいぶ住みやすい環境になるのでしょう。
沿岸部の防風対策も含めて一日も早い復興が必要ですね。
2013.05.06:m-seino:[清野 光芳/レポート集]
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