シックハウス原因物質その2

前回続きシックハウス原因物質のお話です。


 下記の表でお分かりのように家庭で使用されるハエ・蚊退治の殺虫剤の中にも
有害な化学物質が含まれています。(殺虫剤ですから当然と言えば当然ですかね)



  記載にないものの中にも、バラ・ユリ・ゼラニウムなどの芳香剤の元となる調合
香料にもノナナールなど、有害が指摘される化学物質がふくまれています。

厚労省では、現在公表している化学物質のほかに40種類も有害なものとして
使用制限の対象として検討しているそうです。

自然素材を使用することで、化学物質の被害から免れる事ができるように考え
られがちですが、VOCは化学製品からのみ発散されるものではなく、自然界にも
多くのVOCが存在します。

 例えば、木材の芳香物質はVOCなのです。特に、土台材として多く使用される
米ヒバなどがアレルゲンになっていることも多く、自然素材にも様々な有害な化学
物質があるのです。

 また、花粉症のように杉や檜の花粉がベンツピレンなどの、ディーゼル排気ガス
に含まれる化学物質が複合して起こる症状もあり、これらを完全に防ぐ手だては
ないと言われています。

 工場や自動車から排気される窒素酸化物などは、多くの健康被害を引き起こしてい
るのは、皆さんご存知の通りです。このような大気汚染は、地球規模の問題として
考えなければならない時代に来ています。

 住宅の省エネルギー化は、地球温暖化だけでなく大気汚染の防止にも貢献します。
大気汚染やエネルギーの枯渇、化学物質由来の病気の予防など、住宅性能は地球環境
にも私たちの健康にも密接に関連しているのです。


 子供やお年寄りが、安心して生活できるクリーンで、省エネな住環境は、きっと
地球にも優しい住環境なはずです。
2013.03.31:m-seino:[清野 光芳/レポート集]

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