寒くなるこれからの入浴は要注意です。
急に寒い場所に行くと血圧は簡単に上ってしまいます。
従来の一般的な住宅の主要な生活スペースの温度は20~24℃が一般的だと
いわれています。いざ入浴となると、15℃以下の脱衣所で急に裸になり浴室
に飛び込むというケースが考えられますが、この場合の皮膚体感上の温度差
は、軽く10℃以上だといわれます。
居室から5℃低い脱衣所で裸になると、血圧は急速に10mmHg近く上がって
しまいます。
これは、急激な体温調整機能が働いて血管を収縮させ、体表面から
放熱を少しでもおさえようとする防衛反応です。
24~25℃の状況から、急に5℃の人工寒冷室に10分間入った実験結果では、
男子で最高15mmHgも血圧が上昇したそうです。
若く健康な人ならともかく、老人や乳幼児にとっては耐えられない血圧変化です。
寒いからと言って、急いで熱い浴槽に飛び込んだら
温度差と刺激が大きすぎ、血圧をさらに急上昇させますから、
大変なことになってしまいます。
家全体が温度差の少ない高性能な住宅が必要なのは、このような急激な温度変化
から家族を守るためですね。
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