体感温度

今回は、体感温度のお話をします。

皆さんは、既にご存知の内容かもしれませんが復習のつもりで読んでください。

 体感温度は、壁や床、窓の表面温度と大きく係わっているのです。‟室温は低く
ないのに何となく寒く感じる”これは室温(空気温度)と人が感じる体感温度に
大きな差がある場合のことです。居住空間における体感温度は、概ね周囲の
窓・壁・床等の表面温度(平均放射温度)と室温の平均と考えられています。

 上の図が示す通り、低い断熱レベルの住宅は断熱が乏しいため、壁・床等の
表面温度が低く室温を20℃にしても、体感温度は15.4℃にしかなりませんが、
高い断熱レベルの住宅は、躯体の表面温度が、室温に近いので、室温20℃とすれば
体感温度は19℃になります。
このように室温(空気温度)だけを上げるのではなく、
断熱化によって壁などの表面温度を室温に近づけ、
体感温度と室温の温度差を少なくすることが、必要なのです。
 しかし、これは冬場の事で、夏や中間期には前にもお話しましたが
日射遮蔽は勿論の事、躯体内こもった熱を排出するなどの工夫により
壁や天井などの表面温度を下げ冷房負荷を小さくする、
建築的な工夫が必要ですね。・・・・・


 夏なのに冬の話でピンと来ないですよねすいません。
2009.08.21:m-seino:[清野 光芳/レポート集]

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