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造作完了検査で思ったこと

 今日は大工工事・造作完了検査に行ってきました。

当社工事担当と造作担当の大工さんの立会いで社内検査を行いました。

内装材の仕上がり状態や下地材の取り付けピッチ収納部の施工状態
建具の勝手などを確認していきましたがしっかり施工されており安心しました。
クロス下地の石膏ボードも専用ボードビスでしっかり留めつけられておりOKです。

検査が終わり会社に戻ってベテランの現場担当者と石膏ボード取り付けついて
立ち話になり数年前はボード釘で止めていたが釘の浮きや下地の木やせでクロスの
パテが浮き釘の部分のクロスが膨らんでクレームになったが今は、専用ビスを使う
のでそんな話を聞くのも少なくなったなどと昔話をしていました。

しかし、ビスを使えば後は、大丈夫なのでしょうか。(当然しかりした施工を
したうえですが。)

今は、ビス打ち機械が普及した為何処の現場でもビスで石膏ボードを留めつけて
いますが下地の木材はどうでしょう。

確かに釘と違って緩みや抜けはありませんが、数年たって木やせをすれば
石膏ボードと下地の木材に隙間が出来壁を押すとビスの部分が突き出して
クロスが膨らんでくるなんて事に成りかねませんね。

内装下地もやせ狂いのない木材を使うことが大切です。
構造材ならもっと大切です。ボルトの緩みや釘の抜けなどは、
地震の時に大きな影響がでる耐力低下につながります。

当社ではそんな不安を無くすため
やせ狂いがきわめて少ないLVLをはじめとする乾燥材を
構造材は、もとより内装下地材にも使用しております。

それでも人間がする工事ですので作業の後のチェックが肝心ですね。

しっかり工事・しっかりチェック・建てた後のしっかりフォローで頑張ります。
2010.02.16:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

家つくり後悔度ランキング

 ある住宅専門誌に家づくり後悔度ランキングが掲載されていました。

その内容は、過去5年以内に注文住宅を建てた方を対象にアンケート
を行ったものです。その中で9割を越える人が
「住んでから気づくことが多い」
と答えていたそうです。
どうしても建主の方が家づくりでまず重視するのは
間取りや収納スペース・外観デザイン等です。
ところが、アンケートの結果は、下記の通りだそうです。

 家づくり後悔度ランキング

1位 省エネ性    (光熱費を抑えられる家)
2位 断熱性     (冬暖かく、夏涼しい家)
3位 メンテナンス性
4位 防音・遮音性
5位 防湿性     (結露が発生しにくい家)
6位 耐火性
7位 防犯性
8位 耐久性
9位 バリヤフリー化
10位 シックハウス対策
11位 耐震性
12位 収納スペース
13位 外観デザイン
14位 室内設備
15位 間取り

 後悔度の高いのは、省エネ性・断熱性・メンテナンス性・防音遮音性など
建物の性能にかかわる部分・・・
建てたあと見えなくなるところで住み心地大きくかかわる部分です。
    (ここは、大事なところです)
 間取りや外観デザイン収納スペースは、目に付きやすい部分ですが
住み心地に対する対応をしっかり抑えておかないと
建てたあとに後悔すると言うことになりますね。

 当社では、その辺のことをしっかりご案内申し上げて参りますのでどうぞ
大東住宅体感展示場へ足をお運びください。
2010.02.11:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

仙台市宮城野区S様

  • 仙台市宮城野区S様
2010.02.06:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

熱負荷の話

今回は、前回の続きで熱負荷の話です。

冷房負荷・暖房負荷を構成する熱はどんな物があるのかお話します。

冷房負荷を構成する熱

太陽の輻射熱
・ガラスを通過して入る熱
・外気に面する屋根や壁を通して入る熱

室内と室外の温度差による熱伝導
・ガラス面を伝わって入る熱
・外気に面する屋根や壁を伝わって入る熱 
・間仕切り壁や床、天井を伝わって入る熱 

室内で発生する熱
・照明から発生する熱
・人体から発生する熱
・室内の設備機器から発生する熱

侵入してくる熱
・サッシや扉などの隙間風による負荷

取り入れた外気
・換気の為の装置からは入る外気の負荷

   
暖房負荷を構成する熱

室内と室外の温度差による熱伝導       
・ガラスを通過して出ていく熱 
・外気に面する屋根や壁を通して出ていく熱
・間仕切壁や床、天井を通して出ていく熱

侵入してくる外気
・サッシや扉からの隙間風による負荷

取り入れた外気
・換気の為の装置から入る外気の負荷


一般住宅では、だいたいこの様な物が挙げられます。

このような暖冷房負荷を小さくする為には、隙間を小さくし
サッシの断熱遮熱性能を高め建物外皮(屋根又天井・壁・床又は基礎)
の断熱性能を上げる必要があります。

ただし夏の場合、前にもお話しましたが熱ごもりもありますので冷房負荷を
より小さくするには、建築的な工夫が必要です。
その工夫の内容は当社体感展示場にてご確認ください。

                            ちゃんちゃん。
2010.01.29:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

住環境における熱の話2

 住環境おける熱の話で今回はエンタルピ(全熱)についてです。

エンタルピは、全熱または全熱量のことで、以前にお話した顕熱と潜熱の
熱量の合計のことです。
(ある状態における湿り空気の保有する全エネルギーを
熱単位で表したものがエンタルピです。)
エンタルピを計る基準は乾き空気に対しては0℃の空気、
水蒸気に対しては0℃の水とします。

住宅設備機器では、
換気設備などで使用されている熱交換型(1種換気タイプ)などで
顕熱交換タイプと全熱交換タイプがありますがこれも関係が有りますね。


 ここでおまけです。

冷房負荷と暖房負荷のお話です。

 熱は、輻射・伝導・対流によって伝わります。
室内を快適に保とうとする場合、夏の冷房中に室内に入ってくる熱を
冷房負荷と言い冬の暖房中に、室内から逃げていく熱を暖房負荷といいます。
これをまとめて、熱負荷と言います。
冷房負荷と暖房負荷を極力少なくすることが断熱の役割で、
省エネルギーな環境づくりの基本になります。

 では冷房負荷を構成する熱・暖房負荷を構成する熱には
どんな物があるのでしょうか。

それは、次回のココロだァ~
2010.01.23:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]