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換気の話3(換気と結露)

では、昨年暮れに続き換気のお話です。

昨年もお話しましたが、昔の換気はほぼ局所換気で、魚などを焼いたとき
に速やかに排煙と消臭するために使用されておりました。

これは、空気質を守ると言うより局所的な消臭・排煙が主な役目でした。
(室内に臭いがこもる住宅は、換気が不十分だと言うことになりますね。)

換気と結露の関係は、暖房器具や炊事の時の水蒸気量、浴室等の水回りにも
関係しますが、最も結露に関係するのは開放型の石油ストーブなどを使用
している場合です。(ファンヒーターも含みます)



石油ストーブの場合は、燃焼させた石油とほぼ同等の水分が放出されるから
です。

開放型の石油ストーブの使用をやめて、暖房器具を水蒸気の発生しない
電気式等の器具にして24時間換気装置に改修することでだいぶ結露を
の発生をとさえることが可能です。(当然高気密・高断熱の性能を備えた
家であることが必要です。)



従来の局所換気が問題なのは、排気だけで給気口がないからです。
鉄筋コンクリートの建物の場合などは、気密性能が高くなりますから
局所換気はほとんど空回りになってしまいます。

換気は断熱や気密性能と密接に関連するもので、断熱性能や気密性能が
改善されないと結露もまた完全に防止することが出来ません。

給気と排気のバランスがよく行われなければ結露を止めることは難しく
室内の臭いもまた局所換気だけは排出することは出来ません。

結露が大量に発生する住宅は、不快な臭いも排気することが出来ない
不健康な家と言うことになりますね。
2014.01.12:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。

 皆さま、お健やかにお正月をお過ごしのことと
お喜び申し上げます。


 さて、私も遅ればせながら初日の出の画像をUPさせていただきます。


(相変わらず下手な画像ですみません実は犬と一緒なのでブレてしまって
・・・)

元旦から朝早くに(当然ながら日の出前のこと)娘がバイトに行くとの
ことで駅まで送りその後家に帰ったのですが、まだ日の出までには時間が
ありましたので犬を連れて裏山の公園へ初日の出を見に行こうと家を出ま
した。

空が曇っていましたので日の出は拝めるかなと思いきや山の上は結構な
人だかりでこれは期待できるかなと寒い中しばらく待ちました。



すると空が赤く染まり山裾から太陽が顔を出しました。

素晴らしい初日の出を見ることが出来ました。
(これは、早起きさせられた娘のおかげ?)

燃えるようなきれいな色でした。

何か勇気をもらったような気がします
よ~し今年も頑張るぞ!!てね



それでは皆さま

本年も「安全・安心・快適な家造り」を目指して更なる努力をしてまいります。

何卒よろしくお願い申し上げます。
2014.01.05:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

換気の話2  (良いお年をお迎えください)

前回に続き換気のお話です。

昔は、壁に穴をあけて簡易的な局所換気扇が設置され、主に台所の排気や
トイレの換気などに活用されてきました。



この様な局所換気装置は逆に気密性の高い住宅では、換気扇が回っていても
流入する空気量が少ないので空回りして換気されていない なんてことが、
起こってしまいます。(信頼性にかける換気になってしまいますね。)

現在は、24時間機械換気による2時間に1回の空気を入れ替える換気装置
の設置が義務づけられています。

換気にとって気密性能がとても重要なのは、壁や屋根・床など様々な場所から
漏気があると、確実に換気装置から排気することとが出来ないからです。

隙間だらけの住宅は、気密性能を高めて計画的な換気が出来るようにしないと
劣悪な室内環境になります。(非常に危険出ですね。)



何度も言いますが、断熱・気密・換気は、住宅にとって切り離すことが出来ない
とても重要な要素です。





今年は、今回で最後となりますのでご挨拶をさせていただきます。


本年中は、皆様方に大変お世話になりまして
誠にありがとうございました。

来年も地域の皆様、そして多くのお客様よりご支持を頂けますよう安全・
安心・健康そして環境に配慮した快適な家造りを目指して更なる努力をして
まいります。

何卒よろしくお願い申し上げます。

それでは皆様、良いお年をお迎えください。
2013.12.30:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

換気の話

今回から換気について考えます。

(以前にもお話した内容もあるかとは思いますがご容赦ください。)

換気装置がない時代でも住宅は、なんらかの形で換気は行われ室内環境(空気質)
を保ってきたのでしょう。たとえば、気流や風・温度差等の様々な自然条件を
利用して。簡単なところでは窓を開けて通気するのも換気の一種ですね。

換気を行い風を入れることで夏は涼しさを得ることができたりもします。

一時期、換気装置の設置義務のないころ建てられた古い隙間だらけの住宅で起きた
簡易的な給湯器による排ガス中毒事故が、新聞紙面をにぎわしましたが、これは
どんなに隙間があっても自然換気だけでは安全上、必要とする換気が行われていない
事を示しています。(今ではあまり聞きませんが怖いはなしですね~)

前にも述べましたが、換気性能は住宅の室内環境を良好に保つために大変重要な
要素なのです。

特に、住宅の性能(気密化)が格段に高くなった現在では、24時間換気が義務化
されるほどです。

そして、換気を行う場合には、給気と排気の考え方が計画的であることが最も重要
なのは、皆さんもよくご存じだと思います。

それでは、次回に続く・・・・・
2013.12.25:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

気密の話その7

今回は、気密の話のまとめです。

断熱性能と気密性能は、大変重要な関係にあり切り離せない性能なのです。

なぜ気密性能がそれほどまでに大切なのかは、今までお話した通りで、
漏気を抑え省エネ効果をあげる他結露を防ぎ住宅の長寿命化を図るなど
高性能住宅にとっては、とても重要な性能なことは確かです。
その他にもこんなことが挙げられています。



前にも述べましたが現在の住宅において、施工の面で最も技術力を
問われるのが気密性能だと言われています。
しっかりとした気密性能が、確保されてこそ高性能住宅と言えるのでは
ないでしょうか、そしてその力が十分に発揮されるのではないでしょう
か。
又、その気密性能がより長く継続することがとても大切です。
長く持続させるには工法や素材そして施工の技術力などしっかりとした
考えのもとに造り上げることがとても重要なのです。

2013.12.24:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]