スイッチやコンセントの変更も可能な外断熱の家

家の性能とはあまり関係ない話ですが、外断熱のちょっとしたメリットを紹介させていただきたいと思います。

お客様から、工事中やお引き渡し後に、ご相談いただくケースが一番多いのがコンセントやスイッチなどの位置の変更や増設したいという相談です。

弊社の場合、事前の打ち合わせ後に配線図面を作成したうえで、実際の現場でも位置や数など最終確認をさせていただくのですが、配線工事が完了したあとで、位置の変更や数の追加の相談を受けるケースがございます。

また、非常にまれですが、購入した家具を配置してみたら、コンセントが使えないといったお話を受ける場合も出てくるのです。

こうした場合、基本的に内断熱の場合、気密・断熱の問題があり、対処は困難です。

その点、外断熱の場合は、気密フイルムもなく、壁の中にも断熱材がないので、内装工事の完了前であれば、対処は可能ですし、完成後でも場所によっては、床下や天井の点検口を利用して、容易に配線工事が出来る様になります。

さらに、将来考えられる増改築や水回り設備の交換や配置換えなどにも、気密・断熱部分の改修を最小限に抑えた対応が可能となるのです。

余談になりますが、スイッチやコンセントの話となったので折角の新居がタコ足配線や延長コードのお世話にならない為のポイントをいくつかお伝えしたいと思います。

○手持ちの家具や購入する家具を設置するレイアウトを事前にしっかり検討する。
(幅・奥行き・高さ・模様替えなども考慮)

○家族全員の手持ちの電化製品・購入する予定の電化製品をリストアップしてどこで使用するかを事前に検討する。(使用する人によっても違うので注意)

○ケータイやデジカメ・その他機器の充電場所を事前に検討する。(小さいお子さんも将来持つようになります。)

○家族全員の朝から夜までの休日も含めた生活パターン(夜のトイレも)をじっくり考えて照明などのスイッチ計画も検討して下さい。

特にキッチン・ダイニング・リビング・寝室・洗面所あたりが一番不都合が生じますので、出来るだけリアルに検討して下さい。

また一人で検討すると失敗する可能性が高いので家族全員で話し合いましょう。

※ 掃除機のコンセントは腰を曲げなくてもいい高さにあると将来のぎっくり腰の危険性が少なくなりますので、あらかじめ決めておくと便利です。また将来、在宅介護が必要となった場合の事もある程度考慮した計画をしていただきたいと思います。
2018.03.21:m-kuma:[熊谷 昌則/レポート集]