観光農業のカリスマ 工藤順一

▼観光誘客数アップの秘訣とは?!

自分の地域(寒河江)を知ってもらうためには、まず地方(東北)を県(山形)を売らなければならなりません。そして、そのアクセス方法(空路、新幹線とローカル線、高速道路と一般道路)を具体的に分かりやすく提示することも重要です。また、特産物や四季折々の観光資源を、お客様の目線に立って言葉を添えて説明すること。

今から遡ること23年前、1985年(昭和60年)にTBSラジオが企画した「タモリで失敬」という番組に出演したことがあります。関東六県に放送されていて、各地の話題を中心に10分間のトークタイムに登場いたしました。タモリとの電話での生放送でのやり取りの中で、サクランボや山形名物の秋の芋煮会などを情報提供いたしましたが、リスナーは長野だか福島だか茨城だか分からない。一般にはそんな程度の反応だったのです。私が営業で関東はじめ東海・関西地方を廻っている時、寒河江市の知名度の低さを知って愕然とした記憶があります。それは、今も変わりないかも知れません。

連日テレビ等で顔を見せる宮崎県東国原知事の知名度はあっても、宮崎県の位置や県内の市町村が分からず、なかなか観光客がその地に赴くまでには至っていないと思います。しかし、九州には宮崎県があることを知らない国民は少なくなったのではないでしょうか?宮崎特産のマンゴやキンカンは高値高騰が続いたのは記憶に新しいところです。

現在、講演やアドバイザーとして全国を巡らせていただいていますが、必ず申し上げるのは「東北なくして山形県なし、山形県なくして寒河江市はない、サクランボなくして寒河江市の今日の観光振興はありえない」という言葉です。
これは私が営業に苦心していた際に、山形県を代表する観光事業者山形交通(現潟с}コー)の当時の会長であった故柏倉信幸さんから学んだことでした。

時代が変化するとはいえ「餅は餅屋」。その道に精通している先輩の言うことには素直に耳を傾けた方がよいという教訓にもなります。

2008.03.29:観光カリスマ/工藤順一

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