観光農業のカリスマ 工藤順一
▼山形県商工会青年部・商工会議所青年部合同研修会
平成17年3月7日(月)於:山形国際ホテルで、山形県商工会青年部・商工会議所青年部の合同研修会が行われました。
県内の商工会と商工会議所の青年部会員が一同に会して開催されたもので、その基調講演に講師としてお招き頂きました。
当日のテーマは「地域活性化に賭ける思い」ということで、私のこれまでの経験から以下の様な内容のお話しを致しました。
○講演やアドバイス事業で全国各地に訪問する機会を頂戴している。私はその土地に入って最初に地元の方に直接触れて、そのまちのことを尋ねることにしている。それは観光案内所とかタクシーのドライバーとか産直施設とか様々な場所で行う。ガイドブックではなく、自分の体で肌で足で耳で言葉で、それこそ自分の五感すべてをフル活動させてその地域を知ろうする。(どこででもリサーチすることを提案)
○どこに行っても共通していることとして、@笑顔、A感謝、B思いやり、C温もりがあるところは、人がたくさん集まりモノもよく売れるということ。当たり前のようなことであるが、これが商売の基本となる。
○先入観や固定観念があると発想の転換もできない。新しい考えや新規事業は、とかく古いモノの考え方に抑圧されたりストップがかかったりするものである。耐費用効果を前に、尻込みすることも多い。しかし、新しいチャレンジなくして進歩はない。
○それと同様に、経営者や上司は部下を育てて単なる人材を「人財」にすることが重要であり、部下が自由に発想出来るように時に楯になり、守りぬくことを心がけたい。
○多くの困難を克服するには、元氣、氣力、熱気、愛、ロマン、ソロバン、ガマンがいる。
○縦割りを排除して異業種とのネットワークが大切である。(例として、トロッコ列車ができるまでのお話をしている。この場合、旅館、商工会、JR、公共交通機関、飲食店、行政など幅広いネットワークで実現)
○イベントなども継続性が肝要。どのような関わりを持つかを思考すること。
○お客様に得した感覚をもってもらう。@実利性、A意外性、B話題性、Cニュース性が基本。
○お客様には感動を伝えること。情熱や努力や頑張りの度合いが決めてとなる。地域興しも商売と同様である。
○給料はお客様から貰っているという意識改革が必要。
○これからの商売は、@売れる、A儲かる、B面白い、C生きがい、Dやりがい、Eロマンである。
5つの経営キーワード
1)経営が成立
2)人材が育つ
3)固定観念を断つ
4)お客様の顔が立つ
5)地域社会に役立つ
2005.03.08:観光カリスマ/工藤順一
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