観光農業のカリスマ 工藤順一
▼岐阜市 加藤修さん
(岐阜県下JA営農指導員交流会 於:岐阜県岐阜市)
先日は大変お忙しい仲、また遠路はるばる岐阜の地にご指導に来ていただきありがとうございました。
もっともっといろいろな話をお聞きしたいと思っていましたが、十分な時間がとれず残念に思っています。
先生のお話大変参考になりましたし、私が今日の研修会の中で意図することすべてお話いただき感謝しております。
〜中略〜
今「岐阜県の農業の将来をどうするか」といった議論を内部でしているわけですが、いい発想はでていません。「地域興しを」と思うのですが、自分が農家とういう立場から本当に農家はそんなことを考えているのだろうか、と思います。かといって、先祖から預かっている農地は荒らさないよう、何とか守っていかなければという気持ちはどこの農家にもあるようです。
「水田地帯や補助金を考えているところはいい発想は出てこない」と先生は言われました。実は私も何年も前から本県のそうした政策に対し、そう思ってみてきました。本県は水田の生産調整に対し、県と一緒になって取り組み、常に100%以上達成してきましたが、反面売れる米づくりへの取り組みは遅れています。
〜中略〜
私達JAに勤める者は、農業あっての、組合員あってのJAです。黙って見ているわけにはいきません。「JAや中央会は農業、農家のために一定の役割を果たしてきた。」などと客観的なことをいっておられません。後輩のためにも知恵を出さなくてはなりません。
現在、農政部では農政、営農、生活・高齢者、広報の事業を持っていますが、今回は営農事業の中で、営農指導員に元気になってもらうために企画をしたものです。たぶん、多くの営農指導員は先生のパワーをもらって帰ったと思います。
〜中略〜
私の部署では、元気な高齢者づくりを今考えているところです。むしろ、少子高齢化対策として、高齢者の生きがい対策として、地産地消を軸とした地域振興を図ることの方がリスクも少なく取り組みやすいのかな、と思います。
直売所を交流の場として、少数品目の農産物、伝統食品、手づくり食品、加工品へと発展させ、スーパー、百貨店にもない品揃えをし、一大名所としていくことはまんざら不可能ではないと思われます。もちろん行政や地域の異業種と連携することが必要です。
新年度には、こうした視点でまた考えてみたいと思います。その際にはまた是非ご指導いただきますようお願いいたします。
2005.01.24:観光カリスマ/工藤順一
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