観光農業のカリスマ 工藤順一

▼神奈川県秦野市観光協会で講演いたしました。

平成19年3月16日(金)於:神奈川県秦野市、秦野市観光協会主催で観光協会会員と一般市民(市内外)を対象に「観光カリスマ 工藤順一講演会」が開催され、「元氣を生み出す新発想〜発想の転換と決断と実行〜」をテーマにお話しして参りました。聴講者の中には、東京をはじめ、神奈川県内の秦野市以外の方のご参加もあり、約100名を前に講演いたしました。講演後にはたくさんの質問や相談が寄せられ、参加者の方々の熱意ある姿に感銘を受けたところです。何かしらヒントを差し上げることができたものと、嬉しく思っています。

秦野市は神奈川県西部に位置し、日本百名山にも数えられる丹沢の山々に囲まれた盆地です。遠くに富士山を仰ぐこともでき、山はもちろんのこと、森や川、花、温泉もある、とても自然環境に恵まれた「都会から近い田舎」(古谷市長コメント)です。四季折々の花も見事で、1月の水仙、2月の梅、3月の菜の花・コブシ・木蓮・雪やなぎ、4月の桜、5月のつつじ・花ミズキ、6月の紫陽花・あやめ、7月の山百合、9月の彼岸花、10月の秋桜、11月の紅葉まで楽しむことができます。そういった住みやすさ、過ごしやすさからか、平成19年3月1日現在で人口は168,662人とのことでした。

講演前日には、観光協会の勅使河原さんから秦野市の観光地を御案内頂き、頑張っている方々をご紹介頂くことができました。まちなかには、私の講演会のポスターがそこかしこに貼られていて、今回の訪問を期待頂いていることが伺いとれました。その中で特に心に残った点として、震生湖の公衆トイレの清掃をしているボランティアの男性の方。また、鶴巻温泉 旅館 陣屋の女将さんは高層マンションが立ち並ぶ中にあって旅館の日本庭園を維持管理しながら四季折々の季節の変化でお客様をもてなそうというその心意気に触れることができました。弘法山公園では働いている職員がとても一生懸命にもてなしの心を表していて好感が持てました。自然を守りそれを後世に伝える活動を積極的になさっている草山清和さんにもお会いできました。本当の笑顔も素敵でしたが、伝統を守り伝えようとしている田原ふるさと伝承館のそば処「東雲」代表の山田洋子さん。スケッチの指導をしている「しろひげ」ことカドワキノブオさん。様々な方とお会いして改めて人が資源だということを実感いたしました。

講演では、パワーポイントで寒河江の事例を紹介しながら以下のレジュメ内容でお話し申し上げております。
●観光推進組織と運営について(寒河江の事例から)
(1)寒河江市周年観光農業推進協議会                   
(2)運営の基本 @官民一体
         A協力団体の組織と運営
         B窓口一本化
         Cクレーム処理
●観光地づくりの重要ポイント
 ・共存共栄(地域内外との協力体制)
 ・本物、遊び心、夢
 ・誰でも参加できる企画
 ・発想の転換(既成概念をなくす)
 ・決断、実行、営業
 ・創意と工夫(地域ぐるみ)
 ・マスコミを味方に情報発信
 ・地場産業との連携
 ・五感をフルに使う(生のリサーチ)

●観光地のホスピタリティー 〜あたたかいもてなし“心のおしゃれ”〜
 ・民間の接客態度に学ぶ 
   1)心のこもった会話
   2)わけへだてない対応
   3)クレーム処理の迅速さ
 ・地域住民誰もが観光案内人
 ・会ってみたい、住んでみたい

秦野市には無限の観光資源がいっぱいあり、そのことに市民の皆さんが気づいてもらうこと、そしてその資源を生かしていくこと(利活用すること)が重要です。そして、各関係機関が協力してネットワークを構築していくこと。それによって様々な交流も生まれ、まちの未来をみんなで考え夢や希望を語り合うまちになっていくことでしょう。。是非たくさんのストーリーをドラマを創り出し、秦野市が観光のまちになることを心から祈念いたしております。

2007.03.18:観光カリスマ/工藤順一

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