観光農業のカリスマ 工藤順一
▼滋賀県栗東市商工会で講演いたしました。
平成19年3月2日(金)於:滋賀県栗東市ウイングプラザ栗東、商工会(栗東・野洲・中主)青年部主催の観光資源研究事業が行われ、その基調講演の講師としてお招き頂き「地域の資源を見出す力」というテーマで講演いたしました。
京都駅から栗東駅までの道中、そして講演前の栗東市内で市民の方々のリサーチを行うことが出来ました。栗東市は、大阪を中心とした京阪神の通勤・通学にはとても便利なところで、約60%以上が新住民とのこと。競馬トレーニング施設があることで有名なものの、観光施設等はまだまだ認知されていなません。観光振興についていえば、私は大変魅力のある面白いまちづくりができると感じたところですが、地域住民の意識と理解を得られるかどうかが今後の課題でしょう。
予てより、私が観光振興における事業成功の要件として最も必要なことに「意識改革」があります。自分が変われば地域も変わる、挨拶が地域を変える。「私1人ぐらい」の気持ちが地域全体をダメにします。住んでいる人が自分のまちの魅力に気づき好きになり自慢できるようになること。外から自分のまちを見つめ、その中で再発見、再認識を行い、地域の宝=資源を掘り起こすことが重要になってきます。地域住民みんながトップセールスマンになること、言い換えれば口コミ情報を発信することが肝要です。来訪者はもちろんのこと、住んでいる人がドキドキ、ワクワク、ハラハラできるようなドラマをその地域に見出すこと、作り出すことが今後の観光振興にとっての鍵となっていきます。
既に、栗東、野洲、中主の商工会では、地域の特色ある文化、歴史、工芸といった資源を発掘し創意工夫しながらその研究を行っておりました。
○栗東
●観光振興のキーワード
出来ることから挑戦してみる
人材育成、住民参加
カップル、女性におしゃれなイメージ
緑だけではなく花も咲く公園
○野洲
●篠原焼き、篠原土の活用提案、PRが実現
… 「栄光のあかり」の製作、寄贈
寄贈先:野洲市
滋賀県立野洲高等学校(第84回全国高校サッカー選手権大会で全国優勝を成し遂げたことを祝して)
篠原焼き、本藍染めの観光ルートへの組入れ
例)琵琶湖での漁業体験+篠原焼きの作陶体験
農業体験+篠原焼きの枠等体験
○中主
●野洲の歴史、文化遺産
兵主大社 … 紅葉時期には神社がライトアップ
→ 平安時代の貴重な仏像が多いので特別拝観日を設ける工夫が必要
●野洲の歴史のキーワード
人と文化がつながる → 道(街道)と川
・道 … 朝鮮人街道と中山道(旧東山道)の分岐点
・川 … 野洲川や日野川、特に伝説のある川として祇王井川
琵琶湖までの三里約12qの区間を流れる湖里(水)百選の日取る
●地元で収穫した農産物をベースにして歴史、伝統を活かした特産品開発
以上、すぐにでも実現可能な提案型ブロック事業を展開されており、今後は湖南青年部連絡協議会東地区のネットワークの構築にご期待を申し上げます。
2007.03.05:観光カリスマ/工藤順一
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