観光農業のカリスマ 工藤順一
▼福島市農業委員会で講演しました。
平成19年1月27日(土)於:福島市市民会館第1ホール、福島市農業委員会主催で元氣の出る農業講演会が開催され、その講師としてお招きを頂きました。講演テーマは「あなたの農業をプロデュースしてみませんか」ということで、お集まり頂いた約200名は、福島市近隣市町村の農業関係者みならず、岩手県、宮城県からも聴講しにいらしたとのこと。大変嬉しく思います。
福島市は福島県の中通り地方の北部に位置し、東に丘陵状の阿武隈高地、西に磐梯朝日国立公園を擁する吾妻連邦に囲まれた福島盆地です。市内には、荒川、松川、摺上川の河川が流れ、中央には緑豊かな信夫山があり福島市内、磐梯朝日吾妻連邦が一望できます。飯坂、土湯、高湯などの温泉場もあり、さくらんぼ、桃、りんごなどのフルーツ王国で、観光農業(フルーツもぎ取り、直販等)を通して都市との交流も行われています。現在人口が約29万人。その他に、水稲、野菜、花卉等多品種を栽培しています。
福島へは、JAで観光農業を担当していた昭和61年からJR(旧国鉄)、福島交通、大手旅行会社の各支店に何度も足を運び、団体、ツアー、グループ企画の送客をお願いした思い出深いところあります。
講演キーワード
○元気は「元氣」へ
○「体」から「ー」を除くと「休」になる
○常に五感を使ってお客様の目線に立ってモノを見る
○ドラマがあれば人が集まり、人が集まればモノが売れて、現金が落ちる
経済効果により地域は活性化する=地域おこし
○発想の転換 → 先入観、固定観念、過去の事例、言い訳を捨てる
○感じること、気付くことの大切さ
○最初から、阻害要因はあるものと思うこと
○知恵ではなく、智慧を使う
○農業は無限の観光資源(石ころ、雑草、雪も視点を変えれば宝)
○儲かるための秘訣(面白い→売れる→儲かる)
○お客様は、納得して高い価値観に満足する (例:さくらんぼ)
○出会いが「デタラメので、あきらめのア、いい加減のイ」になっていないか
○3つの「ン」…ロマン、ソロバン、ガマン
○地産地消はに、地笑と地商を加える
○人材は人財へ
○人脈…その土地にどれだけの味方(地脈)を持つか
○遊び心の大切さ (例:種飛ばし大会)
○商品開発は連携から(例:バラ風呂、バラ風呂宅配)
○心のおしゃれ=もてなしの心
○意識改革「過去と他人は変えられないが、自分は変わることができる」
福島市には東北の大動脈ともいえる高速道路、東北新幹線が通っています。関東の奥座敷といっても過言ではない位物理的にも精神的にも近くこれを利用して、一時滞在型にするのか、一泊滞在型にするのか、今後の仕掛け次第では将来が大きく開けていく素材がいっぱいだと思います。是非、発想豊かに、異業種との連携を図りながら智慧を出し繰り返し議論して、即座に実行なされることを期待しています。
今回福島市に伺い、企画・主催された福島市農業委員会の皆様の農業振興にかける熱意と努力がひしひしと伝わって参りました。今後益々のご発展をお祈りしております。
2007.01.29:観光カリスマ/工藤順一
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