観光農業のカリスマ 工藤順一

▼滋賀県湖北町の概況に対する私見

(社)日本観光協会から平成18年度観光振興アドバイザー派遣事業として、滋賀県湖北町の観光資源の有効な活用方策についてアドバイス、助言することになり、平成18年12月12日〜13日の2日間現地に行った参りました。

この観光振興アドバイザー派遣制度は、観光による地域振興に取り組む地域の要望に対して観光に関する適切な助言を行うことを目的として、観光カリスマ等(各地域で観光振興を実践し、観光地域づくりのための人材育成の先達となる方々、観光地域づくりを専門とする学識経験者等)を観光地域づくりアドバイザー(以下「アドバイザー」という。)として派遣し、観光まちづくり、人材育成等の取り組みに関する提言・助言等を行うことにより、地域振興、雇用の創出等を図ることを目的として行われるものですが、平成15年度には沖縄県久米島に、平成16年度には群馬県上野村のアドバイスを行っております。

湖北町は人口9216人(H18.11現在)。滋賀県の東北部に位置し、東には伊吹山系が連なる小谷山、山田山がそびえ、西には雄大な琵琶湖が広がっています。湖北町は歴史も古く琵琶湖湖底に存在する「幕籠尾崎湖府遺跡」や、小谷山に広がる戦国大名浅井氏の居城「小谷城跡」があり、小谷城は五大山城の一つである。水鳥の楽園には、約6q琵琶湖岸の自然と近江八景の一つ竹生島を背景に映える見事な夕日も有名で、葦や湖岸には懐かしい原風景が残されています。また、秋から冬にかけてはコハクチョウとオオヒックイなどの多くの冬鳥でにぎわい、ラムサール条約に指定されています。

その湖北町をまちづくり課の北川さんにご案内して頂き、沢山の観光資源(施設や街並み、農業、漁業)に出会いました。また、若手の農業経営者の方々にもお会いして、熱い熱い思いを伺うことができました。湖北町の地域と、観光に関する情報を入手することができました。また、町民の皆さんのまだ気づかれていない観光資源(地域の宝)を発見することもできました。
その後、町長の南部厚志さんともお会いして、観光の振興、まちづくり、人材の育成、雇用創出に積極的に取り組み、湖北町発展のために情熱を傾けておられることを理解し、私から見た湖北町の観光振興について意見交換することが出来ました。

今後は、地域住民の皆さんが地域資源の素晴らしさを実感し、観光の町として、町、商工会、観光協会、JA各関係機関との連絡を調整し、お客様の受け入れ態勢を整えられるようにアドバイスしたいと考えております。
2006.12.16:観光カリスマ/工藤順一

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