観光農業のカリスマ 工藤順一

▼静岡県三島市で講演しました。

平成18年7月23日(日)於:静岡県三島市ブケ東海三島 JA三島函南(かんなみ)主催で、部農会長及び班長以上の方約250人を対象に、「元氣で活力ある農業を求めて」をテーマにして講演して参りました。当初の予定人数は200名とのことでしたが、予想を超える参加者で大変感激致しました。

JA三島函南は、三島市・函南町の一市一町を区域に、北側に富士山を臨み、箱根西麓から田方平野に位置し、水稲、トマト(濃縮・甘熟)、馬鈴薯、人参(葉も食べられる)、いちご、胡瓜、茄子、玉葱、レタス、さつまいも、大根、ごぼう等、多種多品目栽培が出来るところです。また、エコ農産物認証制度により減農薬・有機栽培に取り組み、安全・安心・新鮮な農産物生産に取り組んでいる農協でもあります。

講演した内容としては、私自身が農協職員として38年の間常に組合員と歩みを1つにして、日夜組合員の視点に立ち膝を交えながら共に苦労をしてきたこと。組合員には平等・対等に接し、密接なコミュニケーションを保ってきたこと。そして、苦労ばかりではなく農業にかける夢やロマン、希望や喜びを共有しながらチャレンジ精神で取り組んできたこと。そういったことを中心にお話ししました。

<以下、講演でのキーワード>

○元気→元氣 米の氣にはパワーがある
○体から一を除くと休みになる
○知恵→智慧に変えること 体(五感)をフルに使って生の情報収集を行え
○ロマン・ガマン・ソロバンが必要
○グローバルな視点 (地域時間→日本時間)
○既成概念の打破 (夜間会議→早朝会議 … 効率を考える)
○決断→実行 (対応は迅速に)
○過去を捨てる勇気も必要 (実績・歴史にこだわると未来が拓かれない)
○元氣、努力、頑張り、熱意 = いつの時代も変わらぬ精神性
○異業種ネットワークの構築
○不可能にしてしまう理由探しを止める

私は、今の農業に必要とされるキーワードを以下のように考えます。
@本物
A健康・安心・安全
B遊び心
C季節感
D土づくり・人づくり
E新鮮(鮮度)
F公開と標示

今後の農業に求められているのは、高品質と高付加価値です。
そのためには、生産者の取り組みや方法・姿勢を消費者に伝え理解してもらい、納得してもうらうことが肝要です。生産者の夢やロマンやストーリーが存在し、生産者が面白いと感じる農業は、自分が真剣に一生懸命作り出した物に、消費者が喜び価値を見出すことにあります。生産物の背景を知ることによって、消費者は安心し信頼することで物を買います。それにより、生産者は儲かり、自立自活が可能になっていきます。会話や情報はとても重要な要素です。そしてそれにも増して、生産者の活力が必要だと思っています。

以上の様なことを、これまでの事例を紹介しながらお話して参りました。

2006.07.25:観光カリスマ/工藤順一

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