観光農業のカリスマ 工藤順一
▼岩手県二戸市で講演いたしました。
平成18年2月9日(木)於:岩手県二戸市 第2回カシオペア観光塾観光セミナーが開催され、その際に「農業は無限の観光資源〜グリーンツーリズムの仕掛け方〜」と題して講演を行って参りました。
主催は、カシオペア連邦観光推進事業実行委員会(カシオペア観光塾)、岩手県商工会連合会北部広域指導センターです。
対象者としては、カシオペア連邦観光推進事業実行委員会構成員、管内観光関係者、一般住民となっており、参加費は無料でした。
仙台駅から新幹線で盛岡駅まで約45分、盛岡駅から二戸駅まで約1時間20分と以前に比べて随分近くなりました。二戸は歴史的にみても雑穀栽培の盛んなところで、主要穀物である米、麦、とうもろこし以外にも、アワ、ヒエ、キビ、タカキビ、蕎麦、赤米、黒米など、様々な品種があります。そしてそういったものを使った料理、加工品、お菓子などの製品開発が活発です。こういった穀物には、生活習慣病予防、アレルギー体質改善などに好適であるとして、最近注目されています。
以前、私がJAに勤めていた折、カシオペア観光塾の方々が寒河江に視察・研修に来てくださった記憶があります。今回こういったセミナーにお招きを頂き感激しました。二戸入りしてから伺った活動報告などからも、皆さんが一生懸命に意識改革をなされ、ひとつひとつ着実に事業展開を図っていること、お客様の心をつかんでいることを実感し嬉しく思っています。
講演ではパワーポイントを使って説明を行っています。
●観光推進組織と運営
(1)寒河江市周年観光農業推進協議会
(2)運営の基本
@官民一体 A協力団体の組織と運営 B窓口一本化 Cクレーム処理
→なぜ、そういった組織の必要だったか
その時の地域住民の反応
異業種とどのような関わりを持ったか
困難をどう克服したか
●拠点施設とその考え方
(1)観光拠点としての「チェリーランド」
=道の駅(総面積22ha、総事業費53億円)
(2)主要施設と運営
「さくらんぼ会館」(観光農業事務局)
「チェリーランド」(ドライブイン)
「トルコ館」
「臨川亭」(茶室)
「チェリードーム」(展示館)
●観光地づくりの重要ポイント → 写真を使って説明
(1)共存共栄
(2)本物、遊び心、夢
(3)誰でも参加できる企画
(4)発想の転換
(5)決断、実行、営業
(6)創意と工夫(地域ぐるみ)
(7)マスコミを味方に情報発信
(8)あたたかいもてなし「心のおしゃれ」
(9)五感をフルに使う(生のリサーチ)
→ 面白い、売れる、儲かるがキーワード
納得、価値観、満足が重要
地産地消(旬)、地笑、地商
地域ぐるみで取り組むこと
「二戸にも素材や資源は山ほどあり、その財産をダイヤモンドにするか、ルビーにするかは、取り組んでいる皆さんの情熱と努力次第」で結んでいます。
2006.02.16:観光カリスマ/工藤順一
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