観光農業のカリスマ 工藤順一
▼岩手県沢内村で講演して参りました。
平成17年7月14日(木)岩手県沢内村で「特別講演会」が開催され、講師として行って参りました。主催は、大野集落協定推進組合、西大野地区集落営農組合、杜父魚塾の3団体によるものでした。
講演テーマは「元氣を生み出す新発想 … 発想の転換と決断と実行」でした。
岩手県沢内村は、農村医療・福祉関係においては先進地であり、是非訪ねてみたい村の一つでした。花き栽培が盛んでカサブランカやリンドウ、また以前には苺の栽培で1億円の販売があったとお聞きしています。
観光資源は無限にあり、特に住む人々が気づかない山菜の宝庫です。(行者ニンニク、シオデ、アイコ、ミズナ、ウルイ、コゴミ、ワラビ、コシアブラ等々)そういった資源を村内の施設でどう利活用するかがこれからの村の課題だと思います。そお宝の山に、私も思わず「もったいない!」と言いたくなるほどです。
今回のテーマに掲げた「元氣を生み出す新発想」ですが、前記しましたように地域資源の再発見・再認識が重要だということをお話しています。また、農協職員として約38年の間、時代の変化の中で組合員とどのように接して、どのように対応してきたか、信頼・信用を得るための人生の泣き笑いを、様々な事例(アイスがヒットするまでや雪中いちご狩り、サクランボ狩りのこと等)を織り交ぜながらお話させて頂きました。そしてその体験から見えてきたことを中心に講演させて頂きました。
@元気は「元氣」=ドラマ
A体を使って知恵は「智慧」に
Bこれまでの先入観・固定観念にとらわれず、視点を変えてみる
C高速交通網の時代→顧客が来ないことはない
D本物の時代 価値観、納得感=満足度
時代は30日一昔になり、決断・実行までのスピードの早さがとても必要になっている。希望やロマンのある面白い、売れる、儲かる農業で、住み甲斐のある沢内村にしていくこと。行政や農協ばかりが関わるのではなく、地域住民が参加し意見やアイデアを取り入れていくことが今求められている。また、わざわざおいで頂くお客様には、明るく笑顔で対応し感謝の気持ちで接すること。自分がされて嬉しいその当たり前の謙虚な対応が好感を与え、リピートするファンが増えていく。ここ最近では安全、安心、季節感が重要となり、食農教育や食育が注目されている。種まきから花を咲かせ結実して収穫。そして食べるという一連の流れを体験するという教育が最も重要である。「体験・体感・実感・感動」がそこにある。「見せることが最高の教育で見られることが最高の学習、人と接することが心の教育である」という所以である。目標を掲げても決断、実行しなければ、それはただの標識に過ぎない。
以上が、今回の講演の要旨です。
今回は、事前に村役場に出向き高橋村長に表敬訪問しております。講演には、村長はじめ助役からも拝聴頂き感激致しました。
2005.07.18:観光カリスマ/工藤順一
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