グルメプラザ金剛閣・旬なお便り
▼金剛閣スタッフブログ 樋口です。vol.30
ブログをご覧の皆様 "Bon Jour"
今日8月8日は24節気の一つ立秋です。
太陽の黄経が135度の時で、夏至と秋分の中間にあたります。
暦の上ではこの日から秋になるのですが、実際には残暑が厳しく一年で
最も暑い時期、この日を境に、暑中見舞いではなく残暑見舞いを出すように
なります。
もう一つ、親孝行の日でもあります。
「ハハ」「パパ」の語呂合せから親孝行全国推進運動本部が1989年に制定しました。
本題に入ります。
安全な食肉を家庭に届けるために牛肉はさまざまな検査を通過して食肉になります。
安全な牛肉を生産するためには、健康な牛を育てなければなりません。そのために
生産者の指導を行っているのが家畜保健衛生所の家畜防疫委員、獣医師です。
業務は@家畜衛生思想の普及・向上 A家畜の伝染病の予防 B家畜の保健衛生上
必要な試験・検査 C法的特殊疾病の調査 D地域の家畜衛生の向上などです。
重大な伝染病が発生した場合は、家畜防疫委員が検査・調査・消毒などの防疫措置
を迅速に行わなければならない。
また、すべてのと畜場で、獣医師の資格を持ったと畜検査委員が食肉になるすべての
家畜を検査する。検査は「生体検査」「解体前の検査」「解体後の検査」の三段階
で行われ、一頭一頭がチェックされます。
生体検査とは、と畜申請書や獣医師の診断書をチェックし、動作、姿勢、栄養状態
を見ます。病気の疑いがあるときは精密検査をし、食用に不適当を判断されたものは
と畜禁止となります。例えば、口蹄疫、炭そ、BSE、白血病など90種類以上も検査項目
があります。
生体検査に合格した牛は、失神させてからと畜され、放血されます。その際にも、視診
や血液の状態を観察し、異常が認められたときには解体中止となります。
解体後にも視診や触診による検査が行われます。最も重要なのはBSE検査です。
解体直後に延髄を取り、そのまま検査室に運ばれてその日のうちに結果がでます。万一
陽性ならば、産廃業者によって1000度の高熱で焼却処理されます。
食用に適すると判断された後も、万全の処置をします。O157対策として解体時には
食道と肛門を紐で結ぶことや、BSEの特定危険部位は除去されます。食用に適しているものは
皮を剥がれた皮下脂肪の白い部分に青い「合格」の検印が捺されます。抗生物質などの
残留の可能性を調べるために、食品衛生監視員によるモニタリング調査(抜き打ち調査)
も行われます。
次回に続きます。
最後まで読んでいただき有り難う御座います。
Ciao!
2011.08.08
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