こども芸術大学

▼芸術を通した自然との会話

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この日は、五感をつかって絵を描くことを
芸工大美術科の谷口非常勤講師に習いました。

素材はりんご。まず、りんごの色をじっくりみます。
なんとなく「りんごは赤」だと思っていたけど、
実際は茶色やみどり、黄色などの微妙な色合いが混じっています。

次に、においをかいでみます。
甘いにおい、すっぱいにおい、爽やかやにおい…様々なにおいを感じます。
そしてりんごを切って、中をじっくり見つめます。
改めて「りんごは赤じゃなかった」と感じたのは私だけでしょうか。



今後は、食べてみます。
いつも食べているより、親密な味がしました。

いよいよ画用紙にクレヨンでりんごを描いていきます。
まずは、中に入っている芯を、
次にりんごの実を、
自分が感じたように何色ものクレヨンで描いていきます。

そして、外側。
たくさんの色を重ね合わせて、
りんごのいろんな持ち味を表現していきます。
微妙な色合いが生まれてきます

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りんごのたくさんの持ち味を実感したように、
描いていく過程にもいろんな発見がありました。

絵が苦手だと思っていたけど、
描くのが楽しくて時間を忘れてしまったこと。

クレヨンで色を重ねて微妙な奥深い色が描けること。

りんごのいろんな面を発見することで、
ものの見方が広がったような気持ちがすること。

描いていくことで、自分が解放されていくこと…。

最後にみんなの作品を見ながら、谷口先生が1人1人の絵のよさ
や味わいをほめてくれました。

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誰一人、同じようにはならないけど、
全部がとてもすてきな作品でした。

子どもにも、それぞれのよさや性格があって、
表面だけではわからないそれぞれの個性があること。


−そんなことを考えさせられた80分でした。
家で子どもと一緒に描いたら、もっと楽しいかもしれません。


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2007.01.25:kodomo-staff

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