振袖を着ることができた一度きりの経験
私が振袖を着たのは成人式の時です。でも成人式にはでることは出来ませんでした。ちょうどその時事情があって成人式に参加することができないことが分かっていたため、せめてもと思って写真を撮ることになったのです。 当日写真館には色々な色の美しい振袖がありました。私の体型はどちらかというと洋服向きの骨格をしていたので正直なところ着物が似合わないことがコンプレックスでした。でも色とりどりの振袖を見ているうちに何だか楽しい気分になってきました。どれが自分に合うのかと迷いなかなか決まりませんでした。 そんな私が選んだのは黒と赤のコントラストが美しく蝶と牡丹があしらわれたどちらかというと正統派なもの。ハッキリした色の方が自分には合うと思ったからです。豪華な振袖に負けないように普段とは違ったメークと髪型が施されていきます。着付けをしてもらっていざ鏡の前にたった時は本当にビックリしました。 振袖はただの普通の女の子をワンランク上の女性に変えてしまったようです。普段着れないものだからこそ、いつもと違う自分に出会えて本当に嬉しい気持ちがしました。似合わないと思っていた着物でしたが、成人式に着たこの振袖姿の写真は今でも大切な思い出となりました。 振袖 名古屋
2015.07.18