喜びと苦痛のあいだ
年に一度あるかないかの、私の最大の楽しみ、無観客ピアノコンサートをしてきました。 と言っても、コンサートホールとグランドピアノを1時間貸し切りにできる権利に当選した、ということなんですけどね(笑) しかし、今回の通知は開催日前の3週間を切ってから。大急ぎで当日弾く(弾ける)曲を選曲して練習を始めました。 本番まで時間がない・・・せっかくやるなら、ベストな状態まで仕上げたい。 毎日気合を入れて練習をしていました。 ところが。 本番2週間前、右手親指を腱鞘炎で痛めてしまいました。 親指のつけね全体を痛めたため、ピアノどころか日常生活に支障をきたしてしまったんです。 当然練習もできず、包丁を握ることもままならず、何をするにも痛い。 当日参加するかギリギリまで迷いましたが、年に一度、最大の楽しみは逃せない。 3日前に試しに親指を使わずピアノを弾いてみたら、なんとか形にはなりました。 ピアノで親指が使えないのは致命的です。 でも、観客がいるわけでもなく、自分が楽しむだけなので、当日参加することにしました。 グランドピアノは、ヤマハ1台、スタンウェイ2台の計3台から試奏して選べるんです。 一番音が気に入り、鍵盤が柔らかかったスタンウェイを選び、心ゆくまでスタンウェイのピアノを楽しみました。 演奏が下手だって気にしません。 誰も聞いていない解放感、本格的なコンサートホール、憧れのスタンウェイ、大満足な1時間でした。 あれから10日ほど経ちましたが、いまだ腱鞘炎は治る気配もなく、サポーターが手放せません。 洗濯ばさみもつかめず、きき手の母指球など親指全体が痛くて、軽く当たっただけでも激痛と悲鳴があがる毎日です。。 日常生活に困らないくらいまで回復するのはいつになるやら・・・
2024.09.03