私の住む広島県呉市の戦前~戦後が舞台となっている「この世界の片隅に」の映画版を観ました。
広島はこれまで住んでいた東北とは違い、今でも戦争が割と身近に感じられます。ローカルニュースでは毎日のように何かしらの平和活動に関するニュースが流れ、反戦運動や原爆の伝承活動も盛んです。
猫を連れてよく散歩に行く近所の山には軍道や砲台の跡があったり、平らな岩が人工的に積み重なった場所や生活の形跡が感じられる場所もたくさんあります。
そんな環境に身を置いて観た「この世界の片隅に」は、生きることや日常生活の尊さを優しく、一方で戦争反対を心に強く訴えるものでした。
その後、映画の舞台にもなった地域にある入船山(いりふねやま)記念館に行ってきました。
旧呉鎮守府司令長官官舎である建物は洋館と日本家屋、全く趣の異なる2つの建物がくっついている不思議なもので、扉を開けると和から洋へ一気に世界が変わります。
華やかな洋風建築で執務室や広いダイニングルームがあると思うと、ドアを開けた瞬間純和風の昔ながらの畳の部屋や板の間が広がるという不思議な空間でした。しかも日本家屋側の縁側からは洋館が全く見えない造りになっており、異空間気分満載でした。
周辺は映画の登場人物が歩き回った地域で出てきた施設が密集しており、多くの観光客がロケ地巡りをしているところでもあります。
美術館通り(=海軍病院坂)は彫刻が並び、カラフルなマンホール蓋がいくつもあり、マンホールカードももらえるみたいです。