引越ししてから、念願の猫を飼い始めました。
子供の頃インコやウサギを飼ったことはありますが、世話は母親がしていたので、ちゃんと?ペットを飼うのは初めて。
いろいろ調べて準備万端にして保護猫ちゃんをお迎えしました。
しかしいざ猫を迎えた日からは、10年来の念願の猫に喜びよりも必死さの方がが大きくなっていました。
猫にしつけは難しいと言われても、危ないからキッチンに入ってほしくないし、食卓のテーブルにも上がってほしくありません。
ペット用のドアを取り付けても2か月でダブルロックを外せるようになり私が外出したスキに入ってしまったり、テーブルの上はダメだと理解はしても(飼い主に)かまってもらえないとわざとテーブルの上に乗ってアピールするようになりました。
愛でて可愛がる余裕もなく、毎日トイレ、ごはん、しつけ、遊び相手、健康チェック、お手入れで手一杯。特に食事の準備をしている時は猫がテーブルに上がらないよう目を光らせながら料理を運んでいくのでまさに戦いです。
「猫ちゃんカワイイ~!スリスリ」なんてする余裕はなく、お世話を義務のようにこなしていました。
生き物を飼うのには責任が伴います。責任感の強い長女気質の私は、かわいがるよりも先に躾をちゃんとしなくては、と思ったのです。
最初が肝心と気負いすぎたのかもしれません。
でも徐々に猫の生活や行動パターン、表情から少し猫の気持ちが分かるようになってからは、気持ちにゆとりもでき、愛情も湧いてきました。
今では、毎日キッチンの攻防戦を繰り広げながらも猫のお腹をなでた後猫吸いを堪能できるようになりました。
猫も、キッチンに入った時に「アウト!」と言うとすごすごと出ていくまでに成長しました。
おかげで今は楽しみにしていた猫との生活を謳歌しています。
*猫吸い:猫のお腹に顔をうずめてニオイを堪能する行為。猫好きにはたまらない。