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短大時代の友達
短大生だった時、学校併設の寮に入って二年間そこで過ごしたのだけれど、そこで同室になったTちゃんの娘が偶然にもウチの娘と同じ高校に入り、なんと親同士は知らないことだったけれど中学時代から部活動を通して顔見知りだったとのことで、クラスは違ったけれど3年間すごく仲良くして過ごした仲になった。
偶然ってすごいよね。
先日卒業式があって、卒業後の進路は二人とも大学進学でTちゃんの娘は静岡に、ウチの娘は金沢に行くことになった。その日は前の日までの悪天が嘘のように晴れ渡った清清しい日で、正に門出の日と言う感じだった。
式典が終わり、クラスでの最後のホームルームが終わって教室を出ると、Tちゃんが外で待っていてくれた。
「Kちゃんともこれで会うことないよね」
子供同士が家を行ったり来たりしている間も、こっちは二人とも仕事持ちの身だし、親同士はほとんど交流はなかったけれど、学校での会合では顔を合わせては話をする、その程度だったのでまさか待っていてくれてるとは思わなかった。そうして子供たちが同窓会入会式に行くといっていってしまってから、じゃあウチラもどっかでお茶するか、ということになってもう2ン年ぶりに一緒にお昼を食べに行った。
不思議なもので、そんなに時間経過しているとは思えないくらい話が弾んだ。
娘の受験の話、大学の入学金の話、Tちゃんの娘は工学系の勉強をする為にその専門知識の豊富な先生がいる私立大学を推薦で受け、早々合格が決まっていて、ウチの子は国立を目指してつい先日の前期試験で合格がわかったというこの期間の微妙な差の、そんな話もしたし、入学手続き延長の為に私立大学に払う入学金の話もした。もったいないよねーって。
大学で使うパソコンがすごく高くて、でもそれなりのスペックだと思ったらTちゃんはそれは買わずに市販ので十分と言い切った。だってあんなに高いの子供にはもったいない、うん、それはわかるけど駆動時間が違いすぎる(大学推奨はバッテリー駆動時間11時間なのに買ったのは4時間と言ってた)とか、ソフトはどうするのとか、いろいろいろいろ。
Tちゃんは、「子供が手を離れたらグループホームがやりたいんだよね」といきなり言った。いまは知的障害を持つ人たちの施設で栄養士として働いているけれど、そのうち自分でグループホームを開く、だって皆かわいいんだもん、これって自分に合ってると思うんだよね、とそう言ってた。
夢があるっていいなぁ、思わずそういったら。
「夢じゃないの」
と言われてしまった。もう夢じゃない、そのための準備段階だと。大学に行く子供が独り立ちするのと、自分がそれを実現させるのと、どっちが早いか競争だと。
ホント、不思議だった。卒業式の日に、昔の仲間と普通に会話して今の自分を話すなんて、自分に訪れることのない出来事だと思ってた。でも、実際にお昼食べて子供からの迎えに来てコールがあってお互いそこに向かうまで、昔のとおりに話をして笑って可笑しがって羨ましく思った。
いい時間だったなぁと、数日しても思うのです。
2009.03.21:
khisari
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