日々是好日マガジン

▼ヒトというもの

このところ、素晴らしい能力を持った人たちを目にすることが続いて、テレビのこちら側で見ている私はただただ感動するばかりだ。

盲目のピアニスト、という第一報がクローズアップされた彼は、でも本人はそれをなんディだと思っていないんじゃないか、という恩師の一言が印象的だった。もともと「ない」ものなんだから、「ある」ものと比べてどこがどう違うのかということを比較することは彼自身できない。なぜ見えないのか、と話題になるとだれかしら取り上げるけれど、はじめからなかったのならそれを「もしかしたら」で語ることは出来ない。
そう考えると私は何をしてきたのか、と思う。

日本に来てテレビで歌っているのを見たポール・ポッツ氏は、以前見たときに比べるとすごくかっこよくなってきりりとして、自信に満ちているようだった。本人は自信を持ってしまうと自分に過信するのでそれはないほうがいいといっていたけれど、そういえるのはそれだけの道を通ってきたからだと思う。

どんな状況でも、どんな自分でも、自分を信じるとこなんだ、と。
またもや心に思うのです。
2009.06.12:khisari

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