日々是好日マガジン

▼映画鑑賞

気を使わなくていい友人といく映画は、すごく気が楽なものだ。
気に入った俳優が、精魂こめた演技をしているのをこの友人は知っていて尚且つ映画自体を気に入っているので上映中は見る側もひどく真剣になってみている。なのでいるのかいないのかわからないほど画面に集中できた。ありがたいものだ。

ところで、私の場合気を使う友人というのは何も「手を焼く友人」の事を指しているのではない。
私自身、好きで好きでたまらない友人の事を指す。だからといって男性ではなくて、なので恋愛感情ではないのだけれど、いいところを見せたくて仕方がなくなる人がいるのだ。
そういう相手には、しかし私は必ず失敗する。心地の良い友好関係と、気が楽な距離感を持てなくて、遅かれ早かれ嫌われるか自分が逃げ出すかをする。

逃げ出すと言うのは、自分が持つ感情と同じだけの友好感情を相手が持ってくれないことへ不満を持ち、苛立ち疑い一つ一つのやりとりに猜疑心を持ち始めるのに自分自身が疲弊し始めるからだ。
疲れた心を持てあまし始めてようやく、このままではいけない、と思い始める。
そうなるとせっかく築きあげたその相手との正しい友好関係すら、手放すことになる。

何度やっても学習しないんだなぁと思っていたけれど、そうではない友人もいるのだなぁと今日はなんだかほっとしてしまった。
なるほどな、と思いながら。
画像 ( )
2008.10.31:khisari

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