今日は最近減っています和室についてです・・・
天井を水平に、まっ平らにすると、中央が少し下がっているように
みえます。これは視覚の錯誤によるもの、すなわち錯覚です。
天井は6帖の室で18mmぐらい、8帖の室で24mmくらい、中央部を釣り上げて
おきます。それによって、天井は正しく平面に、かつ軽快に見えます
鴨井の長いものを、まっ平らに取付けると、これも中央部が幾分下がって
見えます、そのため長さの千分の一くらい釣り上げて取付けます。
敷居も同じく、中央が少し上がって見えるため、一間の敷居では、中央部
を1.5mmくらい低くすえます。
中央の吊束も柱と同じ大きさにすると、柱よりも大きく見えて不体栽になる
そのため鴨井の長さが二間のときは、見付を柱の大きさの0.95倍くらうに
します。
和室に限らず建物はバランスが肝心です。これを怠りますと、良い建物も
ちぐはぐに見えてしまいます。
バランスに気を付けて施工していかなければと思いました・・・・・
HOME > 記事一覧
最近見られなくなった和室の長押・・・・
最近和室を作っても 長押(なげし)なるものあまり取付なくなりました
厳格な正式の座敷を(真)の建築とし、長押は柱の大きさの0.8倍以上の
幅の広いものをつける、それより少し、くだけた座敷を(行)の建築とし
柱の大きさの0.5倍くらいのものか、磨丸太、竹などを用います・・・
粋な洒落た部屋、茶室風のものは(草)の建築として、長押はつけません
元禄12年には、禄高千石以下の旗本の住居に、長押造りを禁止する制令を
出しています、行政で和室の造りを制限するなど考えられませんが、
長押を付けた違反建築はぶっ壊せ、それを見落としたり、見逃したり
した者も厳罰にする、というすごいものだということでした・・・
今は自由な発想で建築をデザインできる時代ですが、昔ながらの建築
も勉強していかなければと思います・・・・・
厳格な正式の座敷を(真)の建築とし、長押は柱の大きさの0.8倍以上の
幅の広いものをつける、それより少し、くだけた座敷を(行)の建築とし
柱の大きさの0.5倍くらいのものか、磨丸太、竹などを用います・・・
粋な洒落た部屋、茶室風のものは(草)の建築として、長押はつけません
元禄12年には、禄高千石以下の旗本の住居に、長押造りを禁止する制令を
出しています、行政で和室の造りを制限するなど考えられませんが、
長押を付けた違反建築はぶっ壊せ、それを見落としたり、見逃したり
した者も厳罰にする、というすごいものだということでした・・・
今は自由な発想で建築をデザインできる時代ですが、昔ながらの建築
も勉強していかなければと思います・・・・・