「私と木との出会い」
私が生まれて一番最初の木との出会いは, 箸から始まり、マナイタ、お碗、下駄、 障子戸、雨戸、格子戸、スキー、等々 身の回りには木の温もりがたくさん感じられました。 そして本格的に木と触れ合うことが出来たのは 15歳で工務店に大工見習いに入って 住宅建築の刻み工程の時に、ノミでホゾ穴を掘ったり、 柱をカンナで削ったり、棟上げが終わって造作と完成まで 毎日が木との触れ合いでした。 色々な木目の表情をかもし出す木材は、 あの厳しい冬山の風雪に耐えて50年、60年と言う 長い年月をかけて二代、三代、と受け継がれて成長し伐採され、 幾多の工程を経て私たちの手元に届き、加工されて・・・。 家が完成したときは木の温もり、木のやさしさ、 木の表情をいっぱい感じさせてくれる杉の木が 大好きな私です。
2013.02.22