第二回目の市民記者育成講座で、
久し振りにTAS3階にやってくると、
JANさんへ向かう途中の壁に壁画がありました。
エフエムい~じゃんおらんだラジオ
じょうもんむらでも聞こえっぺか
どうしょうじだいらでもバッチリ聞こえっつえ~
長井市、と言えば、真っ先に目につくのが南北を縦貫する最上川。
長井市は最上川が山々を削ってできた盆地・・・と思ってしまうが、
実は、今の長井市一帯の地形を造ったのは、野川だ。
野川は長井市の西に位置する祝瓶山や朝日岳一帯に端を発する川で、
市街地のやや北側を通り、最上川まで流れている。
長井市の平坦で肥沃な土地は、
この野川が運んだ土砂によってできた扇状地であり、
現在にもつながる豊富な地下水、町に張り巡らされた水路のもとにもなっている。
野川が無ければ、この一帯は最上川に削られただけの渓谷になっていたのではないか。
また、野川は暴れ川だったようで、締切堤防にその名残が残っている。
標高1400メートルの山から一気に落ちてくる川の勢いは凄まじかったと思われる。
解説によると、江戸時代の堤は、地元だけではなく、幕府からも資金が出ていたようだ。
この地域が産業や流通にとってとても大事なところだったということだろう。
(地域のみならず、江戸幕府にとっても)
そして、明治、昭和と、三世代の堤を同時に見ることができるという珍しい特徴もある。
残念ながら、時間が無かったので写真が無い・・・。
決して取り忘れたわけではない・・・。
そして、野川の新名所と言えば平成23年に竣工した長井ダムだろう。
東北最大級のダムはとても大きく勇壮な感じを受ける。
湖面は凍っているのか白くなっている。
新緑の季節はとても美しくなるのだそうだ。
ダムのすぐ下流には、水力発電所と、一ノ堰二ノ堰三ノ堰があり、
ここから取水した水が市内各所を巡る水路の始まりとなっている。
残念ながらこちらも写真がない。
決して寒かったから撮っていないわけではない。
その水はそのまま家の中に引き込んで、生活用水としても使っています。
まさに、長井は野川の賜物である。
と、ブラタモリ風?エジプト風?にまとまったところで。
写真はいずれまたの機会に。
昨年の12月に長井を初めて訪問したときの最大の衝撃は、
馬肉ラーメンなるものの存在だった。
巨大なイカのげそ天とそれを切り分けるための、
ごっついはさみが置いてあるというお蕎麦屋さんよりも、
衝撃的だった。
九州出身であるから、馬肉に親しみはあったけれども、意味が分からない。
馬肉ラーメンって・・・いったいなんなんだっっっ。
それから約二ヶ月半。
ついに馬肉ラーメンを食べるときが来た。
やってきたのは、山形鉄道フラワー長井線の今泉駅からほど近い、
「かめや食堂」
http://www.e-dcs.jp/kameya/
お店の横は見渡す限りの田園、
と言っても冬なので畑のようなモノが広がるのどかなところ。
(注:反対方向は住宅が立ち並んでいますが・・・)
そもそも馬肉ラーメン。
長井の人はかなりの愛好家というか、
たぶん地域外の人から見たら好事家とも言えるほど、
熱狂的に愛している人が多い食べ物らしい。
「私はどんなに忙しくても週に一回は通うけどね」
「でも、よその人には口に合うかなぁ~」
「紹介したけど二度目を食べた人はいなかった」
などと、名物を紹介しておきながら、
このように否定するかのような挑発的な言葉を並べられては、
食べずには居られない。
そう、沖縄で食べた「山羊汁」の時と同じ煽られ方だ。
都会の人にはこの味わからないよね!
とでも言いたげな、斜め上からの挑戦状。
まぁ・・・私も九州の田舎者なので、
挑発しているわけでは無いことは百も承知なのですけれど。
前置きはさておき。
中に入ると、小ぎれいななお店。
ラーメン屋というと、九州のラーメン屋が小汚く見えてしまうほどで、
一見すると、普通の定食屋という感じだ。
※写真無くてごめんなさい
そして、壁に掛けられたメニューを見ると・・・
[中華そば(大盛り)」
[中華そば(普通盛り)]
[中華そば(小盛り)]
※写真無くてごめんなさい×2
えええええええええええ!!
「馬肉」が無いじゃないかっっっ!!!
普通のラーメンだったら食わずに帰るっっっ
てなわけで、話を聞いてみると、お店のおかみさん曰く
「ウチは馬肉ラーメンしか無いよ!」
とちょっと憤慨したようにぶっきらぼうに返された。
お会計の時に、
「あんたがた都会の人やろ?」
と言われてしまって、そうでもないんだけどなぁ、、、と思いつつ、
「はい、東京から来ました」
と答えてみたところ、何やら不敵な笑みで返されました。
よそ者なので、知らんのです、はい。すみません。
などと弱気な私などは思ってしまうのだけど、
そういうのって、きっと、自分の出すものへの、
絶対的な自信の表れなのだと思う。
それはさておいて、長井では、どうやら、
「中華そば=馬肉ラーメン」「馬肉ラーメン=中華そば」
ということをらしい(憶測)。
で、注文するまで、どんだけ時間がかかってるんだって話ですが、
私はと言えば、オーソドックスに普通盛りを注文。
「注文してから作ります」
とメニューの脇に書いてあったが、
果たしてどこから作っているのか、は謎だが、
別段、麺を練っていたようでも、馬と格闘している様子も無く、
10分待たず、程なくラーメンが出てきた。
でかっ
「大盛りにしといたから」
というのは関西風の冗談だろうが、けっこうなボリューム。
聞いていたとおり、ナルトの代わりに、魚肉ソーセージが一切れ。
そして、チャーシュー(馬肉)が乗っている!!!
ktkr
麺は太麺。
そして何よりスープの香りがいい!
「ケモノクササ」がたまりません。
食欲をそそります。
お肉が、馬肉チャーシューなのですが、
一見筋張って硬そうなイメージが、しませんか?
口に入れてみるとびっくり。
これがとっっても柔らかい。
脂身が無いので、
とろける~、という柔らかさでは無いけれど、
噛んだ瞬間にふわっとして、そして”肉”の味が口の中に染み渡る。
うまかー!!
ちょっとシナチクがからかったけど(からい=しょっぱい)、
一気に食べ尽くしました。
次回以降、長井へ行くとき、
「今泉で下車して立ち寄ろうかな」
なんて真剣に考えています。