まずは、拘束されたご家族の方に心からお見舞い申し上げます。
今回の騒動は、マリに対するフランス軍の軍事介入に端を発しております。
「アルカイダ」系武装勢力と、マリ正規軍との武力衝突でマリ政府からフランスは要請を受けての介入でした。
ですから、ここまでは問題ありません。
さて、アルジェリアはマリの隣国です。
アルジェリアの「アルカイダ」系がマリに対する軍事介入を中止させるためにテロを起こしたわけです。
「アルカイダ」系はもはや国際的テロリスト集団であることは有名です。
つまり、「国家間」の戦争ではありません。
そこが厄介なところでした。
「国家間」であれば「外交手段」もありましょうが、相手は「イスラム原理主義」というテロリスト。
本来、「イスラム教徒」は寛容の宗教であって、「原理主義者」に対しては同調しておりません。
単に、「欧米、殊にアメリカ憎し」だけは一致しているようです。
ただ、一般的にイスラム教徒やアラブ民族は日本人に対して愛着を持っているので、「強引」な突入をしなければ日本人に危害を加える可能性は低かったと考えます。
あまりに日本が「親米化」してしまうとそういったことも薄れてしまうかもしれませんが・・・。
日本には、イスラムの報道は欧米の「フィルター」を通して伝わってくるので、怖いイメージしかありませんが、そんなことはないのです。
今回の事件は、「欧米列強」と「イスラム原理主義」との争いに「日本人」が巻き込まれてしまったという「構図」です。
私たちは、「原理主義者」と「一般教徒」を立て分けて考える必要があるのです。