Planning Kaori 浅倉かおり

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いよいよせまってまいりました!
お時間ある方はぜひお越しください。
でも、アマチュアなので、
あたたかい目で見てください(笑)

私は受付嬢(←ここ重要)として、
みなさまのご来場をお待ちしています。


つかこうへい・作/早乙女信也・演出
『決定版・熱海殺人事件』

2010年9月11日(土)2回公演

■開演時間 14:30/18:30
■山形市民会館大ホール
■前売1,000円/当日1,200円 中・高校生無料
(学生証をご提示ください)

*なお演出上の都合により、
 小学生以下のお子様のご入場は
 ご遠慮お願いいたします。

皆様のご来場、お待ちしております。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
山形新聞掲載、8月分の日曜随想です。


「スパイシーな居場所」

病気治療のために東京からUターンしたのが
今から23年前のこと。

体が回復して山形の街へ遊びに出てみると、
一晩中眠らない都会の空気が抜け切らない身にとって、
夜8時過ぎに誰もいなくなる繁華街は余りにもさみしかった。


ちょうど同じ時期に、高校時代をともに
演劇部で過ごした仲間も戻ってきて、
自分たちの遊び場欲しさに「劇団でもする?」と
たった4人で始めたのが『楽天夢座』だ。

舞台づくりは演出、舞台監督、音響、照明、装置、
小道具、衣装、メイク、制作と
スタッフだけでもこれだけの役割があるのに、
さらに役者も必要だ(笑)。

仲間を呼びかけなんとか14名が集まって、
脚本を書き、チラシとポスターを作ってチケットを売り、
その合間に台詞を覚え、翌年の1989年の11月、
市民会館の小ホールで旗揚げ公演を行なった。


幕が上がればもう何が起きても
途中で止めることはできない。
台詞を忘れて場面が飛ぶ、
照明や音響のきっかけがズレる、
暗転の間にはける小道具が残ったままになっている、
張り切り過ぎて衣装が破れたなどなど、
台本上の物語とは別に、
舞台裏では予想もつかないドラマが
(こっちの方がおもしろいんじゃないかと思うほど)
同時進行で展開する。

何か月もかけて繰り返し稽古して覚えた台詞も、
声に発した瞬間から、
まばゆい照明に照らされ客席へと融けていく。

おいしい料理ならわざとゆっくり食べることも、
少しだけ翌日に残しておくこともできるけど、
舞台の時間はたちまち思い出に変化してしまう。
いつもと同じ24時間なのに、通常の何百倍も濃い一日。


この感覚を味わいたくて、
懲りもせず「次はどんなものをする?」を繰り返し、
ここまでやってきた。

16歳から付き合いのある仲間は、
30年近い人生の一部をお互いに見てきたわけで、
熱いケンカもしたし個人的な悩みも打ち明けあった。
もはやおならをしても恥ずかしくないくらい、
家族のような感覚だ。


現在も、上は45歳、下は20代前半の約20名メンバーが集い、
9月11日の本番に向けて稽古をしている。
今年は故つかこうへい氏作の『熱海殺人事件』に
取り組んでいるので、訃報を聞いたときは本当に驚いた。

我々のようなアマチュア劇団が
追悼を述べることすらはばかられるが、
少しでもつか氏の描いた世界を知り、
表現できたらと思う。


一方、こうした意欲とは裏腹に、
上の年代は職場で責任のあるポジションについたり
家庭を持ったりと、趣味を優先できない事柄も増えてくる。
私自身も役者として舞台に立つことは無理になり、
今はほんの手伝い程度になってしまった。
それでもたまに稽古場に顔を出すと、
温かくむかえてくれる仲間の存在はありがたい。

劇団員はみな社会人のため
稽古は夜に行なうが、
全員がきっちり揃う日はそう多くない。
一人ひとりのコンディションも日によって違うし、
生きていく上での悩みやアクシデントも起きてくる。
職場と違って給料で拘束さるものでもないから、
舞台全体の高まりは、
それぞれのやる気に頼るしかないのだ。


旗揚げから副座長という立場で
団体を運営してきたことも貴重な体験だった。
あらゆる状況や感情を内包して、
中心を決めながら運営していくにはどうしたらいいのか、
本当にたくさん悩む機会も与えてもらった。

なにしろ「演劇が好き」という人間には
かなり特異なキャラクターが多い。
地域の団体や消防団、さまざまなサークル活動などにも
共通するかもしれないが、
ごちゃごちゃと絡み、
ときにはぶつかり合う個性にもまれて過ごす時間は、
とても貴重だ。
何しろ相当に面倒くさい(笑)。
そしてだからこそ強烈な学びと成長がある。


遊び場のはずが苦行の場に
変わることもしばしばだったけど、
人との摩擦を恐れなくなったのも
劇団のおかげのように思う。
会社規定も何もなく、
目に見えない信頼関係だけを支えに
20年以上も継続してきた仲間には
心から感謝している。
2010.09.09:kaori:count(2,874):[メモ/◎お仕事日記]
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う〜ん
と一言しか出てこない・・・。

一つの事を継続するのは、自分の事だけ考えるにしても
難しい事だと思い知らされる場面にぶつかって何度もくじけ
てきた私には、ただただ「う〜ん素晴らしい」と言う思いと
だから「かおりさんなんだ!」って抽象的な表現で申し訳ない
のですが私の中で物凄く合点がいったのです。

明後日、知ってれば予定入れなかったのですが・・・。
次回公演は必ず!

頑張ってくださいね、受付譲〜!
2010.09.09:ムーミン:修正削除
>ムーミンさま
コメントありがとうございまーす。

それぞれの人生で、
その人オリジナルのエクササイズがあって、
私は「大勢にもまれるレッスン」が
必要だったんだと思います(^^)

どんな体験も、成長の場として
自分が設定して生まれてきたのだろうから、
良い悪いに分けないで取り組んでいくことが
大事なのかなって。

逃げ出したくなるときも多々あるけどね〜(笑)


受付嬢、がんばるわ〜〜(^0^)/
2010.09.10:kaori:修正削除


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