Planning agency kaori
▼企画にあたって
今回は企画の段階で少し迷うところもありました。布ナプについては女性誌や通販の雑誌などで紹介はされているものの、はたしてフリーペーパーという誰でも見ることができる媒体で取り上げていいものかどうか。販売されている雑誌は、店内でページをめくり、内容が自分にとって必要な情報と判断した読者がお金を払って買うものなので、情報の発信の仕方もやや異なる部分があります。ウェイは新聞の折り込みになり、コンビニエンスなどにも設置され、女性のための情報誌というコンセプトはありますが、おとーさんもおにーさんも見ることができます。ページを開く時間も場所もばらばらです。
生理は不浄といった認識の方もおられるでしょうから、布ナプの写真はカタログ撮りのような形をとらず部分的に紹介しよう、といった誌面構成を考えつつも、やはり不安をもちながらのスタートでした。ですが取材を進めていくうち、布ナプの普及活動(学校の課外授業や地域のセミナー)を通して、小学生の男の子から「おかあさんの身体にいいことなので、布ナプキンのことを教えてあげました」という手紙が届いたり、「彼女にプレゼントしてあげた男性もいましたよ」といった話も聞き、自分の家族や好きな女性がひどい生理痛や子宮筋腫などの悩みをかかえていれば、布ナプの存在を知った男性が伝えてくれる場合もあるんだと知り、むしろ多くの方に知っていただきたいという思いにかわってきました。
布ナプに変えたら、「月経」の言葉通り、月の満ち欠けに合った周期に変わったという人もいるそうです。あらためて、地球とからだのつながりの深さを知ることができました。
●2006.07.17
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