菅野芳秀のブログ
▼閑話休題(その1)
トンボと田んぼと熊の関係
経費節減のため、春に散布すれば秋まで効果が長く続く殺虫剤や殺菌剤が、広く田んぼで使われるようになっている。
トンボの多くは田んぼで生まれるが、幼虫(ヤゴ)の段階でほとんどが死んでしまう。
夏になると、生き残ったトンボは山に向かい、山で暮らす。
そして秋になると、再び田んぼへと戻ってくるのだが、
山では、ナラ枯れやブナ枯れの原因となる虫を盛んに食べてくれていた。
ところがトンボがいなくなったことで、その虫が大発生するようになった。
全国で蔓延しつつある「ナラ枯れ」は、カシノナガキクイムシという虫が原因だが、トンボが減ったことでこのその虫が大発生し、
ナラが枯れ、ドングリが少なくなり、餌を求めて熊が里に下りてくるようになった。
ブナ枯れについてもほとんど同じ。
ブナを枯らす虫から木を守ってきたのもトンボ。
農薬が、トンボを極端に減らし、ナラやブナを枯らし、熊の出現に至る。
根本的な解決は、熊を殺すことではない。農法を見直すことだ。
我が家では、米作りの原則として殺菌剤や殺虫剤を使っていない。
それでも米作りは可能だ。農家だって、本当はそんな農薬は使いたくないのだから。
こんな米作りを、少しずつでも他の人たちに働きかけていきたい。
みんなでやりましょう。
2026.04.15:kakinotane
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