菅野芳秀のブログ
▼つばめ
ツバメの話。先日、我が家の軒先からツバメの親子が巣立って行った。それはそれで良いのだが、考えさせられたことがあった。
親鳥程に成長しているヒナ、それでも巣から出ようとせず、(横着にも)親が運んでくるエサを大きな口を開けてビービー言いながら待っている。そんな子ツバメを見ながら、最初はかわいいと思っていたが、やがて親がかわいそうだと思う様になって来た。そして思い至った。あの子ツバメはかつての俺だ。
俺はすでに中学生ぐらいから、親に勝る大きな身体になっていたが、農作業をあまり手伝うこともせず、親から一方的に「エサ」を運んでもらっていた。両親はいつもくたびれていたのに・・。その両親、当時どんな思いを持って俺に「エサ」を運んでいたのだろうか・・。俺はその後、両親の苦労に見合う生き方をして来たのだろうか・・。それに思い至ってから、エサをねだる子ツバメの声を聞くのが辛かった。
ま、こんな気分になることもあるよ。
画像 (小 中 大)
2022.09.01:kakinotane
⇒HOME
(C)kakinotane
powered by samidare