菅野芳秀のブログ
▼コカ・コーラのビンの中のトカゲ
俺は最近とみにコカ・コーラとトカゲを思う。
トカゲをビンの中に入れて飼っていたら、やがて成長しビンから出られなくなってしまった。そんなトカゲに向かって、お前にはビンを割って出てくる力なぞはあるまい、そうだろうニッポン・・と寺山修司。コカ・コーラはアメリカ。
戦後80年にもなろうとしているのに・・国を代表する外交政策も、国内政治の舵取りも、その予算編成も、当然ながら沖縄も、その他の基地問題も、原発も、農業政策も・・コロナ対策でさえ、コカ・コーラのビンの中、アメリカの言いなりだ。こんな国は世界に例がない。誇りを失った国、「植民地」ニッポン。
「イイじゃないか、その方が軍事費が掛からないし、安上がりでトクだから」
バカタレ!損得のはなしでない!
この国の自立とそこにすむ我々の尊厳にかかわることだ。
日本をそのくびきから解き放つために、命がけで奮闘する政治家はいないのか。
過日、鹿児島の知覧に行って来た。若くして、特攻で死んでいったたくさんの青年たちの手記に出会うためだ。18で、19で、20歳・・で。自分たちの死から教訓をくみ取ってくれるなら、決して無駄死にではないはずだ。そう信じて飛び立って行った多くの青年たち。そんな彼らの、たくさんの手記に出会えた。俺は戦後世代だ。彼らが託した「未来」の中に生きている。
そして、悔しいが、いまだにビンの中だ。
彼らに対して恥ずかしくない生き方は当然だが、単なる個人の「生き方」に留まってはならない。さて、どうする。どこから始める?
いやいや、ちょっと待てって!決してイイカッコしいで言っている訳じゃないって!
2022.02.17:kakinotane
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