菅野芳秀のブログ
▼「週刊現代」
「週刊現代」
「週刊現代」の2月6日号、2月20日号と2週続けて卵の特集がありました。2月6日号は「『日本の卵』が世界から危険視されている理由」。2月20日号は「『特売の卵を買ってはいけない』『生卵なんて食べてはいけない』」というもの。
その中身は、ここでも何度となく書いて来たものです。ゲージ飼いのニワトリが如何に過酷な状態に置かれているか。それをやっている日本が如何に世界の傾向から離れているか。その下で卵が、薬物や遺伝子組み換え作物などによって如何に汚染されているかなどが、その仕事に従事していた関係者などによって証言されています。
これはどなたも知っておかなければならない事実です。いのちは学ばなければ守れません。国は守ってはくれません。私が「自然養鶏」を37年前ぐらいから始めたのも、そんな卵の実態を知ったからです。こんなものを家族には食べさせてはいけない。まわりの人に食べさせてはいけない。無ければ自分で自然養鶏を始めようと。
現在、卵に限らず、日本自身が農薬汚染大国として世界中に知られるようになりました。ヨーロッパのみならず、中国からも、日本に行ったら食べ物には気を付けろと言われ、外国のジャーナリズムも東京オリンピックには食べ物持参で行くべしという記事が出ているほどです。
それというのも日本は諸外国とくらべ、農産物に対する国の安全基準が極めてゆるく、大量の農薬や化学物質の使用が許されているからです。それは主に国内の農家の為にと言うよりも、外国からの農産物がより入りやすくするため、貿易を妨げる規制の垣根を極力低くするという国の経済優先の政策から来ています。
いまやほとんどの家畜の餌に使われているトーモロコシはアメリカ産。それも遺伝子組み換え作物です。それらを食べ続けた結果に対して安全だという確信も見通しもありません。進行しているのは人体実験そのものです。
汚染卵も、国民のいのちよりもそんな経済を優先している情けない日本の当然な結果です。
とにかく家族の健康と未来は自分(達)で守るしかありません。
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2021.02.17:kakinotane
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