菅野芳秀のブログ
▼切ない秋
いよいよ稲刈りの時期が来た。
秋の長雨で充実度合が心配だが、ここまで育ってくれたことに感謝だ。
ひとまず「ホッ」なんだけれど、その「ホッ」の後に瞬間的に浮かぶのは、同じ農民としてそれを共有できないでいるたくさんの人たちのこと。田んぼを荒れるにまかせ、避難生活を続けざるを得ない福島の農民たちのことだ。
どこの空の下にいようと、秋の風、秋の空、秋の陽ざしを感じる度に、かつてあった家族や村をおおう心地よい活気、失われた稲刈風景の思い出がよみがえって来ることだろう。
私もそれらに思いが至るたびに何とも苦しくなっていく。
今年の秋もそんな秋だ。
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2015.09.25:kakinotane
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