菅野芳秀のブログ
▼新年にあたって
新年にあたって我が農園からのご挨拶。
題して
「ニワトリたちが空を飛ぶ日」
我が家の農業は1000羽の自然養鶏のニワトリと4ヘクタールの水田の循環農業。
何にでも、どこででも経済効率優先のモノサシが跋扈し、人が軽んぜられ、いのちが軽んぜられ、食も、農も、社会もいびつにゆがめられているかのように見えるこの日本。当然のことのようにニワトリたちはゲージの中に入れられている。
そんな日本の一隅の空を、我が家のニワトリたちは飛ぶ。駆ける。遊ぶ。
こんなニワトリたちとともに暮らしている我が農園が立ち行かなくなったとき、そのときは日本農業のみならず、社会全体が窒息するときだと思っている。
たかが一個の玉子と軽んずることなかれ。一個の玉子を通して、私たちの社会が見えてくる。そして・・・だ。空を飛ぶニワトリたちが多数派になったとき、食も農も社会のあり方もきっと大きく変わっていくに違いないのだ。
野に遊ぶ我が家のニワトリたち。今は雪、鶏舎の中で遊んでいる。一方、絵はないがカゴに入れられた苦しそうなニワトリたち。もちろん我が家の養鶏ではない。彼らをゲージから解放しよう!その時には我らもまた経済効率の見えないカゴから解放される時だ。
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2015.01.11:kakinotane
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