菅野芳秀のブログ
▼お米が減収か
夏の猛暑もようやく峠を越え、朝晩ずいぶん涼しくなってきた。
まわりの風景にもが秋の気配が広がっている。
写真は我が家の田んぼと水田風景。
だいぶ黄色み帯びてきた。
息子の家も内装工事に入った。母親はその新築中の家屋を「春平の小屋」と呼んでいるが、建坪15坪で二階と合わせて30坪の家は都会にはよくあるけれど、農村では確かに小さい。
「我が家には二つの小屋があるねぇ。ニワトリの小屋と春平の小屋と・・。」
なんて冗談が頭の中に浮かぶけれど、決して口には出せないぞ。10月下旬あたりに完成の予定だ。
それはそれとして、今年の作柄は「有機農業」をやっている農家にとってはつらいものになりそうだ。原因は茎数不足。田んぼに近づいてみると良くわかる。たくさんの稲の株があるけれど一株当たりの本数が少ない。原因は春先の低温が堆肥の分解を押しとどめ、茎数が増えていかなければならない時期に、肥料が足りず、数が増えないまま時期を通り過ぎてしまったためだ。
息子は例年の80%ぐらいかと言っている。 その点、化学肥料で栽培している農家は影響がない。肥料分が水に溶けるだけで十分で、堆肥のように微生物の力で分解する必要がない。影響が出たのは堆肥だけでお米をとろうとする農家だけだ。
もともと我が農園は、まわりの化学肥料を施す農家と比べ、80%ぐらいの歩留まりを目標としていた。今年は更にその80%ということだからずいぶんの落ち込みようだ。
更に言えば、息子は無農薬の田んぼを50aほど作った。この収穫量も頭が痛い。まわりの農家の6割ぐらいかな。
どうすんべぇ。小さいとはいえ、家屋の新築は大ごとだ。出費が多いのに、エースのお米が不振となるとその減った分を何によって補えばいいのか。急にニワトリを増やすことはできないし、いまさら出稼ぎはむりだろうしなぁ。
そんなわけで、この歳になって「○○五郎」などという安焼酎は飲みたくないと言っていたけれど・・しかたないかぁと思っている今日この頃なのです。
画像 (小 中 大)
2012.09.14:kakinotane
[2012.09.18]
さすがですね! ありがとうございました! (山さくら)
[2012.09.17]
山さくらさま (菅野芳秀)
[2012.09.16]
大変な場面をどうやって? (山さくら)
[2012.09.15]
そうだよな (菅野芳秀)
[2012.09.14]
あ、そう。 (あおい)
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