菅野芳秀のブログ
▼TPP
秋が深まり、朝は濃い霧におおわれるようになりました。霧が晴れればそこにはカラフルな村の秋があります。色づいたりんご、柿、もみじ、銀杏、菊やコスモスの花々・・。裏にそびえる朝日連峰は峰から1/3ほどが葉っぱを落としています。もう山の頂は冬支度です。
この間いろんなことがありました。
まずTPP。10月31日、私が共同代表を務めている「TPPに反対する人々の運動」主催の集会が東京の文京区民センターを会場に開かれました。参加者は500人を越えました。北海道農民連盟からの60人を始め、福岡からも、長崎からも、山形、岩手からも・・たくさんの方々が参加し、TPPの問題点を話し合いました。
TPPは「農業対工業」である、などと本質をゆがめられて伝えてきた当初の報道から、少しずつ本当の姿が国民の前に明らかになるに従って、反対である、あるいは拙速すぎると言う声が大きくなってきています。
金融、医療、公共事業、労働・・・など多岐にわたる分野において、いままでの日本の社会経済システムを大幅に変える内容を含んだTPP。その推進軸はアメリカ。菅前総理が「日本を世界に開く」などと言っていましたが、実態は「日本をアメリカに差し出す」に等しく、原発同様、未来に大変な禍根を残すことになってしまいます。後では遅すぎる。今、この局面で声を上げなければならない。切実にそう思って行動してきました。あらためて私たちの力量が問われます。
今日、ハワイで開かれるAPECに向けてわれわれの代表団6名が成田を発ちました。ハワイでは参加各国のNGO、民衆運動の代表団と連携し、日本の反TPP運動をアピールすると共に、グローバリズムを推し進め、弱肉強食の収奪の網の目を世界中に張り巡らし「99%の人々」の生存権を一層脅かそうとする者たちに、抗議の声を上げる予定です。
まだTPPはよく分からないという方がおられましたらご連絡ください。一冊100円のTPPがよく分かるパンフレットがあります。お送りします。
この間の出来事の二つ目は、原発によってお米への注文が大きく落ち込んだことです。
「えっ、なんでぇ?」
この続きは次回としましょう。
2011.11.10:kakinotane
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