菅野芳秀のブログ
▼コメントへの答え
とにかく大雪で毎日雪払いに追われています。
そこにきて風邪を引いてしまい、ようやく症状が薄れてきましたが、雪払いと雪降ろしは
休むわけにもいかず、だるい体を引きずりながら雪片付けをしていました。
久しぶりにブログを見ましたら、いろんな方がコメントを寄せてくれていたのですね。
コメントへの返信を求めておられるのは佐藤さん。
目を覚ましてください・・ですか。
むかし私が青年のころ、「覚めよ我が同胞(はらから)」という一節をもった歌を歌っていたのを思い出しました。ちょっと懐かしかったです。でも、ありがとう。
ブログ本文はなかなか更新する時間がありませんので、コメントへのお応えをかねて、ここに掲載させていただきます。
「日本の食料自給率が40%から14%に」などTPPに参加した場合の予測を農水省がやっていますが、その場合一番こまるのは農家ではなく、消費者でしょう。
どこかでどなたかが書いていますように、農家にとって自給率の問題はありません。所得の問題です。その場合働き先を変えればいいだけの話ですが、消費者にとってはそうは行きません。14%の話は消費者にとっての食の問題です。いのちの問題です。私が農家ですから、「農業を守れ」といえば、「農家の暮らしを守れ」と同意語だととられてしまいがちですが、誤解しないでください。私はあくまで、農業、農村から見たこの国の危うさを言っています。
食生活の選択肢が広がる・・・ですか。長年飽食の中で育つと想像力の働きが薄れ、危機が危機ではなくなるのだと思います。農村から見ていますと余計なことかも知れませんが、おっかない話です。
あなたは、また「若年層の貧困の問題」との絡みでも「むしろ食生活の選択肢が広がることは社会全体にとっては歓迎すべきこと」と繰り返しておられる。
ですがTPPによって国外から押し寄せてくるのは安い農作物だけではなく、安い労働力もそうなのです。「若年層の貧困の問題」はより深刻にならざるをえないでしょう。TPPの問題を農業の問題だけに限定して論じてはなりません。
このTPPをより厳密に点検してみますと、普天間と同じ問題に行き着きます。アメリカと日本の関係です。私はTPPへの参加を通してアメリカの従属国としてより純化していく日本の姿を見ざるをえません。
2・26の13;00〜17;00、御茶ノ水の明治大学にぜひお出でください。そこには農家のみならず、貧困問題に取り組む多くの人たちも参加します。TPPに憂慮する全ての方々を対象とした集会となるはずです。会場でおあいしましょう。
写真は我が家と雪。正面の木はりんごの木。その奥にある格子戸のように
見えるのが玄関です。右の古い建物は農業関係の物置。屋根に上ったら1・5mほどの雪がありました。二度目なんですが。久しぶりの大雪です。ダブルクリックで
大きくなります。
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