菅野芳秀のブログ

▼頭で食ってもらう・・・

春は山菜の季節。
採りに言っている時間はないが
近所の方からさまざまな種類の山菜をいただく。
山菜特有の風味がたまらない。
微妙な苦さ、香り、味・・・
なんと言ったらいいのか・・・
野菜にはないおいしさだ。
山菜を食べながら、朝日連峰の大自然を思う。
おいしさがまた一段と広がる。

若い頃はこのおいしさが分からなかった。
濃厚な味がよかった。
最近ですね、野菜を含め、微妙な味を楽しめるようになったのは。

日本人一人当たりの食品添加物の摂取量は年間4kg。一日に11g。塩分は一日に10g以下と呼びかけられているのに添加物は11gだ。すごいねぇ。ハンパじゃない。身体にも有機農業を!
でもこれが入るとおいしいんだよな。

以前、90歳の母親に、昔食べた「カレーライス」を作ってもらったことがあった。
小麦粉、カレー粉・・・肉じゃなくて、鯨の白身の部分が入っていた。そしてたくさんの野菜。
このカレーは、はなたれ小僧のころのご馳走だった。
懐かしい香り、色・・・。
これを再現してもらって食べてみた。まずかった。あまりにもあっさりしていて、コクになれた今の舌にはうまさを感じられなかった。
「これがあのときのカレーか?」
「そうだよ。これをお前達はおいしい、おいしいと食べていたんだ。」
すっかり添加物のうまさに慣れている。

うまさは添加物から。
特に若い人達にとってはそうなのかもしれない。
うまい、うまいと食べているうちに・・ガンになって・・か。

添加物世代が山菜の微妙な味、食べ物本来の味を楽しめるようになるには
どのような行程を経ていけばいいのだろうか。

自然養鶏の玉子は「あっさり」系。
最近のゲージ飼いのタマゴは濃いミルキーな味だ。
消費者好みの味付けで、クスリや添加物漬けを覆い隠す。
食べ比べてみたらきっと・・特に若い人にとってはゲージ飼いのタマゴの方がおいしいとなるのだろうか。
自然養鶏の玉子。その微妙な味ではなく、1個58円の高さだけが印象に残るようではちょっとつらい。

単純なオレには「まずは頭で喰ってもらおう。」ぐらいしか思い浮かばないが、他に何があるだろう。


今日はこれから田んぼにケイフン振りだ。
むちゃくちゃ忙しくなってきた。






画像 ( )
2009.05.02:kakinotane
[2009.05.12]
種子原人さん、ごめんなさい! (山さくら)
[2009.05.12]
正確には「川ざらい」? (種子原人)
[2009.05.12]
ありがとうございました。 (山さくら)
[2009.05.11]
山さくらさんの疑問に答えます。 (種子原人)
[2009.05.11]
「ここ使ってもいいですよ」って、ありがとうございます! (山さくら)
[2009.05.10]
こんにちは、山さくらさん! (種子原人)
[2009.05.10]
種子原人様へ! (山さくら)
[2009.05.09]
豊葦原水穂の国 (種子原人)
[2009.05.08]
えつ (菅野芳秀)
[2009.05.08]
私の山の上の畑 (くみ)
[2009.05.07]
頭で食べる (農経のコウハイ)
[2009.05.06]
くみさん、ベジタブル⇒ありがとうございます! (山さくら)
[2009.05.05]
すみません、同一人物です。 (クミ、久美、または、くみ。)
[2009.05.04]
空飛ぶニワトリのみなさんが、お元気でよかったですね! (山さくら)
[2009.05.04]
ベアラウフと言う野生のニラ (くみ)
[2009.05.03]
くみさん (菅野芳秀)
[2009.05.03]
遠々しゅうござい申す! (種子原人)
[2009.05.03]
ようし、種子原人さんを呼び出しましょうかね! (山さくら)
[2009.05.03]
難しいかなぁ? (菅野芳秀)
[2009.05.03]
最近、難しくてついていけないよ〜! (山さくら)

HOME

(C)kakinotane

powered by samidare