菅野芳秀のブログ

▼玉子がどんどん

春です。
暖かな気持ちのいい気候が始まりましたよ。
今日もまた布団が干せる。うれしいねぇ。
ニワトリ達も元気です。
鶏舎の中で一冬過ごしました。
まだ外には出られないけれど、待ちどおしいのでしょうね。
朝、エサを持って入っていくと、そのわずかな間をとらえて外に出ようとします。
「もういいじゃないかぁ。いままでがまんしていたのだもの。出してくれぇぇ!」
まだだよ。柵ができるまで待ってくれ。

春は小鳥達も卵を産む季節ですね。我が家のニワトリたちも小鳥達と一緒。一年を通してみれば、春のいまがピークです。
小鳥たちの産卵が春に集中するのは、生まれたヒナが
冬の厳しさに耐えられるまでに成長することが求められているため。そうしなければ生き残れない。野山の草や花もおなじ。冬を想定したサイクルとなっている。

自然養鶏はこの自然のサイクルにこだわってきました。普通のゲージ養鶏(工業養鶏)の場合は産卵を一定に保つために、春、夏、秋、冬通してヒナを導入します。でも、我が家は春以外にヒナを導入していません。ヒナは180日ぐらいから玉子を産み始め、約半年の間、高い産卵率を維持します。春がその最盛期。そこに春という季節の持つ産卵刺激が加わって・・・産卵ピーク。そして我が家に何が生れているか・・・。

パニック。玉子だらけ。困惑。
「今日もこんなに産んだ。どうすんべぇ。」
「ほんじゃぁ、玉子をとってくれている方々に少しずつサービスするべぇ」
「また余りだしたよぉ」
「じゃぁ、老人センターにでももって行って食べてもらうべぇ」
「今度はどうする?」
「都会に住んでいるオレの友人に、PRしてもらうよう頼んでみんべぇ」

毎日がこんな感じなのです。息子は
「やっぱり、夏から秋にかけてもヒナを導入するべ。そうすれば春のピークが緩和されるから。」
「いや、ちょっと待て。はやまるな・・。」

この状態が5月いっぱい続き、6月を越えるころには今度は一転して不足に変わってしまうのです。

 自然養鶏・・・自然卵。
季節の変化に合わせて、産卵量もまた変わっていく。
これが自然なのだろうが・・・・なかなかさ・・その渦中にいると・・・大変ですぞ。

「おーい、なんとかなんねべかぁ」と都会の友人達に声をかけてみたが余っている玉子は行き場がなく、どんどん増えていくことの恐怖はなかなか想像できないだろうなぁ。

あと2ヶ月。
なんとかすんべぇ!



写真は早春、はじめて外に出たニワトリたち。
 うれしさに舞い上がらんばかり。
実はシャッタアーチャンスをのがしたが
この後、高く、たかく・・飛んだ!
画像 ( )
2009.03.20:kakinotane
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