菅野芳秀のブログ
▼ばかされる
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私が、ずいぶん以前によく聞いた『ばかされる』は、〔タヌキ〕でした。 菅野さんと同じようなお話で、「居ない・帰ってこない」って、みんなが探していたら、一つ山を越えて向こうの村に居たとか・・・。 山奥の小川に入って浸かっていたとか・・・。 私の家(実家)のすぐ下の池の土手に茅が一杯生えていて、その茅の下にはタヌキが住んでいるとか・・・・。 親戚で重箱に入れた牡丹餅を戴いて、山を越えて持って帰って開けてみると、泥のお団子と木の葉だったとか・・・・。 なんせ、夕方薄暗く 〜さらに〜 暗くなったときとか、深夜に妖しい女性に出逢ったら、怖いんだな〜って、子ども心に思っていました。 キツネは、「キツネの嫁入り」って、私は聞いていました。 あのへん(山の裾野を指差して)にな、長〜い提灯の列が見えたんやがな〜、○○はん(さん)も、△△はん(さん)も見たんや言よったんやがな〜! 私・・「キツネの嫁入り、うち(私)もみたいな〜!」って、言ったら・・・・。 ・・・「見たら、イカンのやで! 見たら恐ろしい目に遇うんやで〜!・・・ほんだきん、おばはんはな、恐ろしいきん、急いで家の中に入ったんやがな!」 ※ だけど、私は一度、そのキツネの嫁入りを見てみたいなって思っていました。 でも、一度も見ないまま、今に至っています。 その山から、我が家までの間に高速道路も出来たから、もうタヌキもキツネも家の辺りまで出てこられないんでしょうね。 話してくださった、近所のおばさんは、今も家に一人で暮らしています。 2年前におじさん(ご主人)は、亡くなりました。 そのご夫婦にお子さんはいませんでした。 【追伸】 我が家の近くで、農作物に悪さをして生産者が困っているのは、イノシシとサルです。 ・・・・ハクビシンもイタチもカラスも居ます。 タヌキも夜こっそり来ているんですけどね。 たまに、山に帰るのを忘れたタヌキが土管の中に居ることがあります。 もう、人を化かす知識と力を、親狸や狸仲間から教えられていないのかも知れません。 人間世界の変化に伴って、狸の住む自然環境も、人間とのかかわりも変化してしまい、 タヌキも狸の文化をどこかに置いてきてしまったんでしょうね。 ※ 子どもの頃、遊び場を作って、畑で桑のみを摘んで、秋にはきのこいっぱい戴いて、 冬にはコキワかきをした山です。キツネも狸も居たんですよ。 最近(3〜4年前から)サルもイノシシも来ているみたいです! 午後、実家に行って写してきました。
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