菅野芳秀のブログ

▼竹の文化、樹の文化

先輩、このブログを少しお貸し下さい。山さくらさんとお話しさせて下さい。
山さくらさん、東北の大男=菅野さんの大学時代の後輩で、南国の小男=種子原人です。
南九州は隼人の古い時代から農具や生活用具に竹を使ったものが北方に比して多いのが特徴のようです。例えば、箕・笊・竹籠、竹炭、青葉の笛(竹笛)、食料(筍)等、北国に比べて竹との関わりはより深いようです。南国では、北国に比べて竹の成長が早く種類も豊富ということでしょうか。そこで、「竹」に感謝して数年前から私の友人らが「竹博物館」の建設に取り掛かっていますが、遅々としてなかなか進みません(財政困難による)。また、菅野さんがここで、雪囲いの話をしていますが、竹は雪に弱く無理でしょう。囲いはやはり樹木に頼るべきでしょう。そして、ブナ、トチ、ホオノキを刳り抜いた鉢(こね鉢)は鹿児島では見られません。北の生活用具は「重たく、厚く、長く維持される」樹木の文化、南のそれは「軽く、薄く、使用期間が短い」竹の文化という民具研究者もいますが同意見です。白樺やブナの森といった風景も南国には見られず、多くは竹林の風景といった感です。資源・素材として竹を見直し、豊富な竹を利用した地域再生が望めればと思う次第です。プラスティックの生活用具よりも竹や樹の生活用具こそ、生活に優しいように思えますが、そう思うのは私だけでしょうか。併せて、樹木の生活用具利用を原点から見直す必要があると思いますが、それは菅野さんら北方の農民にお願いしましょう。先輩、勝手に独断でしゃべってすみません。
また、山さくらさん、的確な答えにならずに申し訳ありません。今後ともどうぞ宜しく、草々


●2008.11.24
●種子原人
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