菅野芳秀のブログ
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土との対話 小さいころ、よくお庭でおしっこをした。 学校から帰ると、ランドセルをしょったまま庭に駆け込んだ。 草の茂った土に、それはゆっくりと吸い込まれていく。 土と私の静かな対話。 しっとりとした草のにおいが私をつつんだ。 心の底からほっとして、私は立ち上がる。 「ただいまー」と玄関のランドセルを投げ出した。 モンゴルのゴビ砂漠でおしっこをした。 空の下で、小さな木に身をかくして。 乾いた土は、あっという間もなくおしっこを吸い込む。 ものすごいスピードで吸いこむ。 「うわっ」と思わず声をあげてしまった。 モンゴルと日本。 土はこんなにも違う。 まるで生きものみたいに、別の顔。 (以下、略) 加藤登紀子著「土にいのちの花咲かそ」(サンマーク出版)の中で見つけました。都会に生きていると、たまらなく土が恋しくなります。そう、おしっこを受け入れてくれる大地が、ね。 しかし、聞いてて、ハラハラしたなぁ。リスナーの多くは、「あんた、何言い出すの」と思ったと思う。ほんと、意外性に満ちたラジオ深夜便でした。菅野さん、お疲れさま。
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