菅野芳秀のブログ
▼キクイモは恐ろしいほどデリケートです
その健康効能価値から、ここ二三ねんで爆発的にレシピ検索サイトが賑わってきた菊芋のことですが、食仕方によっては:1) 口腔が紅く腫れ上がったり2)急性の下痢がひどくなったりするようです。(医学的、栄養士的見解がまたれますが~)
曾て、チェルノブイリ原発事故の被爆者のうち、作業員30人中キクイモを常食していた二人だけが生き残ったという伝聞から、ストロンチュウムやセシュウムを菊芋に含まれているイヌリンが肝臓に取り込まれる前に水溶性成分として一緒に排泄してくれるという訳なのだそうです。又、米国の南北戦争時に北部のアメリカインデアンが騎兵隊が雪倒れても平気だったのは菊芋を常食していたお陰ではないかという説もあります。
そんなこんなで、菊芋を栽培してきて、晩秋に鮮やかな黄色い花を観賞したり、刈り上げた茎の中心部に自然に出来たスポンジそのものを自然の草花の不思議な生態を近くの小学校に教材として提供したりしてきましたが、漢方薬として埼玉付近では製造販売されており、秋田では菊芋焼酎が造られていたり、ここ置賜でも5'60年前までは焼酎酒造が有った事は良く知られておるようです。
ただ、ここに来て、健康志向から菊芋が見直されて、ネットでも伝搬されており、雪国では春まで雪を掘り起こして、いつでも旬を料理できる状態だから支障はないですが、室温では4'5日したら芋がしぼんでしまうので本当に要注意だと考察いたします。
●2015.02.22
●花咲か爺さん
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