菅野芳秀のブログ
▼石垣りんさんのエッセイ
昔書いたブログの記事で、石垣りんさんのエッセイと詩の「夜の太鼓」の紹介があります。偶然今日、それをみかけて、菅野さんに紹介したくなりました。
http://tu-ta.at.webry.info/201102/article_6.html
===以下、部分転載===
お米は一粒も粗末にしてはならないと、学校で教えられ、家庭でしつけられて育った。戦前派の共通点です。
戦後、日本人がお米を食べなくなり、若い人が平気でご飯を残す。農家は稲の減反を強いられるし、お米なんてありがたいものでもなんでもない――。そんな極端な変わり方をして、それではお米について何も教育されなかったのか、と考えるとき私は、やっぱりされてるなァ、と感心してしまいます。
頭にはたたき込まれなかったけれど、習慣として、口にたたき込まれてしまったもうひとつの別の教育、そのことの根深さ。
戦前戦後、どちらも、国の方針に従って人間が形成されるという点では同じだと思う。米粒も私もほんとうにちっちゃくて心配。
===
このあたりの感性が石垣さんだなぁと思う。すごく素敵で好きなところ。
==転載ここまで==
●2012.02.05
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