菅野芳秀のブログ

▼少し気になること

山さくらさんこんにちは。いつも楽しみに読ませていただいています。
ところで、「江戸彼岸桜」とお書きになっていらっしゃいますが、インターネットで調べました「桜 異名同種リスト」によりますと、以下のような似た名前が出てきます。
蝦夷彼岸桜・・・異名⇒大山桜、蝦夷山桜、紅山桜、蝦夷紅桜
江戸彼岸・・・・異名⇒立彼岸、東彼岸、婆彼岸、姥桜、姥彼岸
江戸彼岸枝垂・・異名⇒糸桜、枝垂桜、浅間枝垂、紅枝垂、平安しだれ
「江戸」なのか「蝦夷」なのか、少し気になります。

また、菅野さんがお書きになったことばの中にも、少し気になることがあります。
<敗北>について
日本列島全体がまだ「辺境未開の地」だった頃、中国大陸では常に漢民族と北方民族とのせめぎ合いがありました。「敗北」とは、漢民族が北に敗れて南に敗走すること、という「仮設」をわたしは持っています。
<北帰行>について
この元歌は、半世紀以上前に作られています。戦前、中国大陸の旧制中学から東京の旧制高校受験に失敗した若者が北に帰る時の心情を歌ったもの。北帰行とは旧満州に帰ることと解釈すると、「さらば祖国」という歌詞が現実味を帯びてきます。
原詞は五番まであって、当時の作者のいろんな心境が盛り込まれています。でもわたしは、原作をアレンジした小林旭が歌う「北帰行」の方がすっきりしていて好きです。


●2011.05.21
●土の旅人
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